少子高齢化、と言われ、最近では超高齢化社会とまで言われています。
世界でも高齢化が一番進んでいる日本ですが、この島国には長寿の村や100歳以上が多い自治体、
健康な高齢者が多い自治体、そして過疎化や路線の廃止などのキーワードがたくさん絡み合っています。
注目度も高く、近年ますます人気の地方移住で古民家再生。
若い世代が伝統技能を継承するために移住するケースもテレビで多く紹介されるなど、
「低予算でセレブな離島暮らし」、という話題の記事も先日拝見しました。
リタイアしたご夫婦のゆったりした暮らしぶりがとても素敵に感じられ、
「足るを知る」、というその佇まい、見ているだけでも満たされるものでした。個人的にですが。
そんな移住もいいなぁと憧れを抱きながら、かたや今後も増える空き家や着々と進行している人口減少は
目の前で確かに起きていることで悩ましいです。人が減り、子どもが減り、交通機関の路線も縮小され
空き家が増えつづけて、家は売れなくなる。
ついそんな不安もよぎります。しかし地方自治体の統廃合で住みやすい街づくりは各地で取り組まれています。
地方移住が成功してきているのも、そのサポートがあればこその成果でしょう。
小さな自治体、地方ならではの温かい取り組みにほっとします。人の流出をやみくもに防ぐことより、
他の地域から人が流入しやすく、住みやすい街づくりに行政もポジティブにシフトしているように思います。
都市の郊外に住宅エリアとして整備されてきた地域も高齢化が進んでいますが、
急速に進む年齢構成比の変化にさきがけて、立地適正化計画にいち早く取り組む自治体もあります。
住んでいる地域の医療や教育、道路、開発計画などに、議会だよりや市政だよりなどで注目しておくことも
売却の際の進路を決める参考になるものと思います。
人口のバランスがこれから大きく変動しても、安定した高評価を得る住まいづくりを考えていくことは、
不動産としての価値を維持するためには欠かせないことだと思います。