アメリカ大統領選挙の結果がメディアを解説ざんまいにしています。
さまざまな見方をもとに思いめぐらせ、今後はどのような影響があるのか、
同盟国日本の私たちにはあまり他人事ではないニュースなのはたしかです。
極端な発言が多く、その資質を問われ続けていたトランプ氏がついに大統領になり、
その政権の引継ぎも淡々と進められています。首脳陣も高い注目度ですね。
不動産王でもあるトランプ氏、過去には破産を繰り返したその経営手腕への疑問視もありますが、
誰もが何より気になっているのは日本経済へのダメージの可能性です。
果たして彼はそんなに世界に悪影響を及ぼす危険な大統領なのか。
典型的なアメリカ人に支持されて、大統領に選ばれたトランプ氏が今後発動する政策の影響で、
世界経済自体が極端に収縮することは想像できませんが、
なにしろ政策が不明瞭なので想定できない嵐が吹き荒れること、
そしてそのなんだかわからない不確実性こそが多くの人の恐れるところかもしれません。
専門家たちも、トランプ氏の宣言通り
「すべてのアメリカ人のために働く」ということに対しては期待したいところではあるようです。
アメリカ経済がこれまでよりやや内向きになるのではないかとの予測が多く聞かれます。
では「内向き」になることで不動産取引にはどのような影響が考えられるでしょうか。
アメリカ国民だけのために、不動産王としての手腕を活かした「経営」で
合理的な経済の流れを作り出し、国民の生活が向上するなら、
彼を信じた支持者層の期待に答えるものでしょう。
今回の選挙結果を受けて、ブレグジット以来の大きな株価変動だったと思いますが、
株価の影響が不動産に現れるのはセオリー通りであればおそらく数か月後。
対外交渉に厳しい発言をしてきたトランプ政権発足で
TPPへの影響は避けられないかもしれませんし、どうなるか何を言い出すかわからない、
誰と交渉したらいいのという不安ばかりが先行してしまいます。
であればこそ、この状況に振り回されることなく、
俯瞰して無理せず、いつも通りのタイミングを見計らった不動産取引をしよう、くらいの姿勢でいたいものです。
リサーチ不足ではあったものの、こうなることをしっかりと予測できなかった今、
冷静に自分のものさしを持っていたい。そんな思いです。