不動産売却の際、あなたが持つべき認識
あなたが今、不動産を売却しようとしているのなら、相手の不動産会社がどういった気持ちであなたとの交渉に挑んでいるか、ということをまずは認識するべきです。不動産会社があなたの不動産を買い取る際、このように考えているのです。「利益を最大化したい。」つまりは「安く買い取って、高く売りたい。」と。まずはこのことを認識するべきです。ですから、あなたが最初にしなければならないのは、「買い叩かれない」ようにすることなのです。あなたは、あなたご自身が所有されている不動産の価値をどれだけご存知なのでしょうか。不動産の価値というものは常に変動しています。バブルの時代は土地の価値が、言葉通り、泡のように膨らんでいました。その泡の中で、夢を見ていた人がたくさんいました。そしてバブルがはじけたとき、すべてを失いました。不動産というものはこういうものなのです。不動産会社、不動産プランナー、土地活用プランナー、銀行などはこういった不動産価値の動向を常に研究しています。現在、不動産によって利益をあげた人の例をあげましょう。それは、昔はただの野原だったのに今はその区や市町村の中心市街地となっている土地を、ただの野原だった時代から所有していた方です。この方は、不動産によって大きな利益をあげたでしょう。昔は「タダ同然」だった土地が、今や坪単価が何十万、何百万になっているのですから。
あなたの不動産の価値
あなたの不動産の近くに、大きな幹線道路が最近開通しませんでしたか？または大きな商業施設ができませんでしたか？または大きな工業団地など。もう少しあなたが調べることができるなら、これからあなたの不動産の近くに大きな幹線道路ができる計画はありますか？都市化が進む、あるいは宅地化が進むような計画はありますか？不動産会社は、大手商社やメガバンク、国や自治体がその土地をどのように活用していく計画があるのかを常に研究しています。したがって「これから価値が上がっていく土地」を、それとは知らずに買い叩かれてしまうのと、これから価値が上がっていくことを知っていて交渉に臨むのとで、それこそ天と地ほどの交渉結果の違いがあるのです。あなたの不動産の価値を知るには、まず「不動産を売却することが、不動産会社の利益となる」ということをよく認識して、決して下手には出ないことです。そして時間が許すならば、数多くの不動産管理会社と交渉することです。これは、あなた自身が「不動産」というものについて勉強することができるという、人生を通した価値を生み出す行動でもあるのです。
大手の不動産会社に基本ハズレはない
あなたが不動産売却の交渉をする際、一つの目安としてほしいのは、大手不動産会社から提示された評価金額です。大手不動産会社は、基本的には不当な利益を得ていません。もし不当な利益を得ているとすれば、そこまでの大手になることは基本的にできないからです。クライアントからの信頼を得るのが、会社としての正しいあり方です。それでこそ大手となり得るのです。よって大手不動産会社の評価を一つの目安としてください。それからいかに不動産売却の利益を生み出すかは、あなたの不動産に関する知識が大切になります。前述したように、時間が許すなら、数多くの不動産会社と交渉することをお勧めします。
