失敗から学ぶ不動産会社の選び方
家を売るなんて、一生のうちにそう何度も経験するものではありません。
そのため、わからないことだらけで不安な人も多いでしょう。
ここでは、不動産売買で最も大切な業者の選び方を、失敗例から学びながら紹介していきます。
家の売却を検討し始めたら、まずはどのくらいの価格で売れるのか、不動産査定を依頼する必要があります。素人にとって、不動産価格は全く検討がつきません。そのため、専門家に査定してもらうのですが、一社だと言い値になってしまいます。そのため、不動産査定は大手不動産会社から地元に強い中小の不動産会社まで、いくつかの会社で査定してもらうようにしましょう。
査定にまつわる失敗例
いくつかに査定に出した時、明らかに1社だけ高く売れると見積もってくれる会社がありました。家主としては、少しでも高く売りたいのが心情です。そのため、この査定額を高く見積もってくれた会社と契約を交わし、仲介を任せたのですが、3ヶ月ほどで売れるといっていた時期が過ぎ、その間に価格はどんどん下げられていき、半年後には他社が見積もっていた金額よりもさらに下回る金額で売買が成立しました。
なぜこのようなことが？
しっかりと査定をしてもらえば、ある程度の金額は揃ってくるはずです。しかし、あまりにも高い金額を提示してくる場合は、とりあえず契約を取るためということも考えられます。実際に売るためには、売れる値段まで下げていくしかありません。また、不動産業界では販売時期が長期にわたるほど、売りにくくなると言われています。明らかに高い査定額を出してきた場合は注意が必要です。その理由の詳細を尋ね、営業マンの誠実さを見抜く力が必要です。査定額が高いことに、目がくらまないようにしましょう。
安心して任せきりにした失敗例
どこの不動産会社がいいかわからなかったため、大手なら安心できると思い、あまり調べもせずに契約を結びました。5、6か月もあればご希望の価格で売れるでしょう！といった営業担当の言葉に安心していたのですが、なかなか売れる気配がなかったため、3ヶ月が過ぎた頃に問い合わせてみると、営業活動を新人社員に任せきりにしていたことがわかりました。信頼を失ったため、別の不動産会社に契約を切り替えた結果、3ヶ月後には希望価格で売買が成立しました。
どうすればよかったのか？
不動産会社の立場から考えると、人材育成のためや繁盛期の人材不足などがあるのかもしれません。一人前になるまで2人体制で担当するなど、システムは会社により様々あると思いますが、上記のような状態にならないよう、売主としてできることはやっておきましょう。何より大切なのは、担当営業マンとしっかりコミュニケーションをとることです。数ヶ月も放置という事がないよう、小まめな状況確認を忘れないようにしましょう。
これらの失敗例からもわかるように不動産会社選びはとても大切です。選び方のポイントとしては
・賃貸、売却どちらが得意な不動産会社か見分ける
その会社の事業内容などは、ホームページなどから検索するとすぐにわかります
・メリットとデメリット両方を伝えてくれる会社を選ぶ
わからないことだらけの売主に対し、いいことばかりを並べ立てるのではなく、いいにくいデメリットもきちんと説明してくれる、誠実な会社を選びましょう
・信頼できる営業マンとの出会いを大切にする
大切な家の売買に携わる人となるので、相談しやすい人を大切にしましょう。
