中古戸建だと、金額も土地の面積も大きい分なかなか即決される方は少ないのではないでしょうか。

「なかなか決まらないから金額を下げようか」その前にオーナーとして最後にやり残している仕事が残っています!

それがあるとないとでは、購入者側の意識も金額も変わってきますよ。

耐震基準の調査費用は売主?買主

我が家が中古戸建を見学する際に、売主へ確認していたのが「白アリ駆除の最終年月日」と「耐震基準証明書を取れるか」という二点でした。

中には、購入し一度も白アリ駆除していない戸建てや、したけど証明できるものがない。といった売主の半数はいました。

また、耐震強度に関しては、まず阪神淡路大震災が発生した時期を基軸として、それ以前はいわずもがな、以降であっても出来る限り

耐震基準適合証明書を取っていただきたい旨を相談しました。

しかし承諾してくれる売却主はいませんでした。

得に我が家が居住している熊本では、そもそも地震があまりなかったので危機管理も正直薄かったです。

耐震基準適合証明書を取るのにも費用は発生しますし、仮に補強が必要だと判断されても、そこは購入先側がやることであろう。という雰囲気でした。

そしてやってきた熊本地震

気に入った居宅があったとしても、仮に鉄筋であろうと。やはり長く住むことが前提ですので、どうしても現行の耐震基準を満たす戸建てが最低条件だと、自身の中で明確となりました。

費用をどうせ負担するのであれば、もう新築と変わらない値段になってしまう可能性だってある。そこまでして中古にこだわる必要性はないのではないかと。

結果、我が家は中古を見送り新築戸建てという選択肢を選びました。

そして入居して数ヶ月後の4月。それは突然やってきました。震度7を2回記録した熊本地震です。

幸いケガもなく、多少自宅は損傷しましたが一部損壊程度でした。

そして見学に伺った中古を偶然見かけて驚愕しました。ほぼ全壊でした。

昨今、大きな災害が多発しています。元々地震の多い地域にお住まいであれば、危機に対する温度感も高いのでしょうが、そうではない地域に居住されている方はやはり少し危機管理は少ないのではないでしょうか。

実際、熊本はそうでした。古い家屋が多いのですが、それに対する対策なんてほぼとられていませんでした。

地震保険に加入する際、不動産会社の人ですら「まあ必要ないとは思います」と言うほど。

加入率は報道によると3割にも満たなかったそうです。

もし中古戸建を見学した際に「我が家は耐震基準適合証明書を取っています」「白アリもちゃんと駆除しています」と言われるところがあれば、見学者は比較的くいつくと思います。なんなら発生費用は折半でも構わない。

「この方は責任もって売却をしてくれる売主さんなんだな」という印象を与えることができますよ。

安易に値下げに踏み込むよりも、まずは自宅の付加価値を上げる。という作業を行った方が、お互いウィンウィンではないでしょうか。

 
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