少しでも査定金額を上げたい=不動産業者に「これは価値ある部屋だ」と思わせる=キレイなところしか見せないでおこう!そうすれば早く高く売却できるのでは!?なんて私、浅はかな考えを持っていました。今思えば全くしてはいけない事のオンパレード!
早く高く売却するために必要なこと。それは「マイナス面を正直に打ち明ける事」でした。
虚勢は張るべからず
入居してさほど年数は経っていませんでしたが、元々中古で購入したマンションですので経年劣化は否めません。できる限りの掃除や手入れをしたものの、押入れの段は少しヒビが入り、トイレのドアの合板は子供が剥がしてしまい、決して美邸とは言い難い我が家。
できるだけ高く査定してもらって、高く売却したい!という思いばかりが強く、マンションの査定に来られた時には、いかにマイナス面を隠すかばかり考えていました。
いざ査定が終わってみて提示された金額に、ニヤつきがとまらない私。作戦成功!!うまくいったわ!
担当者の方も笑顔で「綺麗にされていますねえ」と。そうでしょう!何日がかりで掃除し隠ぺい工作をはかったと思うの!と、完全に勝利をつかみ取った顔をしていた時に言われた一言。
「しかし傷みもそれ相当ですね」
買い手の気持ちを考える
なぜバレたのだ。しかしこの金額ならば申し分ないし!と若干開き直っていた時に言われたのが
「傷みは仕方がない部分なんですよ。買い手側も中古マンションに新築のような設備や、美しさは求めていません。しかし購入した後に気づくのと事前に了承している傷みは、同じ傷みでも印象が違いますよね」
確かにそうだ。
同じ傷みであっても事前に知っていれば、「じゃここを直すならこれくらい金額がかかる」など試算ができる。けれども後で自分で見つけた場合は…?
申し訳ありません!!と謝り、正直に部屋の隅々までマイナス部分を表示しなおしました。
大体、査定金額=売却金額ではないのです。そこから値引きが入ったりするので査定額は高く出るものなのです。
正直に伝えたマイナス部分は、見学者が我が家に来る前に、担当者が誇大にアピールをし実際見たら「言うほど大したことない」と思わせるテクニックまで披露してくれ特に問題なく解消しました。
やはり正直に言っておいた方が得をするなと身に染みて感じました。