売却依頼をしたはいいけれど、なかなか見学者がこない。特に積極的にPR活動している様子も見受けられない。
でも初めての売却だから基準が良く分からない。…そんな不安に陥るときってありませんか?
ひょっとしたら「囲い込み」されている案件かもしれませんよ。
マンションを売却し中古物件を探していた我が家、自身の売却と購入先の物件、両方での囲い込みとおぼしき事案に遭遇しました。
「囲い込み」をされているのではないか?
マンションを売却することになった我が家。どんな不動産業者がいいかとも特に考えず(どこも一緒だろうと思っていた)売りが決まったらこの中古物件を購入しようかと検討していた不動産業者にまとめてお願いすることにしました。
売り時期は12月から開始。ちょうど転勤辞令時期にも重なるので、事は早く済むであろうと考えていました。
しかし、蓋を開けてみると不動産業界での繁忙期に見学者は0。
担当者に進捗を確認すると「この地区は全体的に出足が悪い」「うちだけではなく他社の案件も動きがない」という説明でした。
そういうものか…と思いながらも、不動産情報をネットで検索すると同じ地区のマンションは普通に動きがある訳です。
それでも担当者のいう事を信じ続け、気づけば4月。
突然「やはり値段設定が少し高いようです。300万円下げれば即決まりますよ」と。
見学者も来ていないのに、なぜそのような値段設定であればいけると踏んだのか?と不信感が出てきたので、他社へ相談をしにいくと
「この物件!うちのお客様でもお問い合わせが多かったんですよ。でも電話したら決まったとおっしゃってましたよ」。
驚愕ですよ。
売却する際にも、購入する際にも不動産業者へ仲介手数料を支払いますよね。
売りも買いも自分の会社1社ですれば、手数料を「両手取り」できる訳です。なので他社から問い合わせが来ても「売れた」と嘘を言って、案件を「囲い込み」していたという訳です。
ちなみに不動産業者を変更したら、すぐに売却できました。
これって我が家と同じパターンじゃないの?
めでたく売却が決まり、次は新しい住居探しです。
理想に近い物件に巡り合うも、他社案件。早速営業マンに確認の電話をしてもらうと「契約済み」との回答。
しかし、「その物件は数か月前から動きはないんですよ。でも問い合わせるたびに商談中とか契約済みという回答なんですよね」という言葉を聞き
これは我が家と同じパターンでは!?と勘が働き、私個人が問い合わせたところ「すぐにでもご案内可能ですよ」との声。
これもやはり囲い込み物件なのか。そういう業者とは付き合いたくないな、と思い見送りました。
偶然にも、売りでも買いでも「囲い込み物件」に遭遇してしまったわけです。
全く知識もなくひたすら業者のいう事を信じていたらどうなっていたのだろう?と怖くも思います。
突然、根拠のない値下げ交渉をしてきたり、あまりにも見学者が少ないなと感じたら、「囲い込み」ではないか?と思っておくのも1つの防衛術です。
専任契約を結んでいても、その契約が切れるのを待って他社へ乗り換えるのは自由ですしね。