不動産仲介業者とトラブル~そんな時どうする?~
不動産売買時に頼りになる不動産仲介業者ですが、時としてその仲介業者とトラブルになってしまうケースもあります。
ここでは、そんなときにどのように対処したら良いか、一部の事例ですがご紹介していきましょう。
●突然契約がキャンセルになった
不動産売買契約を結んだ後で、突然契約が破棄されるケースでは、法律上では違約金が発生します。
こうしたケースでは契約締結時に契約内容に記載していなかったり、きちんと仲介業者が説明していなかったりすることもあるようです。
解決するためには裁判をしなければならない場合が多く、業者の力量不足のために起こってしまうとも言えるでしょう。
また、契約内容を勝手に変えてしまうのもNGで、契約そのものが無効になってしまう場合があります。
●仲介業者が不正を働いていた
不動産売買をする上で、仲介業者が売主になりすまして契約をするという悪質なケースがあります。
これにより、売買代金の一部を不正に取得するといった被害が、ごく少数ではありますが報告されているようです。
多くの場合は銀行や司法書士のチェックが入るため、大部分は未然に防ぐことができますが、そうした不正を働こうする業者もいることを覚えておきましょう。
こうしたケースでは、印鑑を業者に預けないようにすることで対策できます。
●瑕疵となる情報を告知しない
これは本来ならば瑕疵担保責任により、修繕費用などの負担をしなければならなくなります。
仲介業者の中は契約を取るために、こうした瑕疵となる事実を知りながら告知しないこともあるようです。
売主側では知りえないことでも、仲介業者はきちんと調査してわかっているはずなので、買主側では瑕疵担保責任を追及することができます。
このようなトラブルを防ぐために、業者に説明を任せるだけでなく、売主側も気づいた点を買主側に説明しておくことが大切です。
●法外な仲介手数料を請求された
仲介業者の中には一般相場より高い仲介手数料を請求してくることがあります。
また契約内容にも法外なものを含んでいるケースもあるので、こうしたトラブルに対処するために契約書の内容はきちんと把握しておくようにしましょう。
●トラブル防止のためには法律のプロに相談する
トラブルには当事者間でも解決出来ることもありますが、どちらも譲れぬ場合には法律に判断をゆだねるしかありません。
仲介業者とのトラブルでわからないことがあった場合は、司法書士や弁護士などに相談しましょう。