不動産取引は確かな信頼関係から~トラブル回避のポイント~
不動産は一生に一度と言われるほどの高い買い物です。
しかし、せっかく買った不動産に欠陥があったり、事前に知らなかった不具合などが分かると売り手と買い手の間で大きなトラブルに発展してしまう事もあるでしょう。
信頼関係がしっかりと築けていれば、突発的なトラブルにも話し合いの場を儲けやすくなるでしょう。
ここでは、不動産売買における買い手との信頼関係を築くためのポイントを紹介していきます。
●買い手が希望することはできるだけ対応する
当然のことですが、買い手は安心できる買い物をしたいと考えているわけですので、色々な要望を出してくるでしょう。
取引成立までの間の短い期間ですが、出来る限り希望に沿えるようにしていくのが信頼を築くポイントです。
買い手が求める書類の中で特に希望が多いものを以下に紹介すると、
・土壌汚染調査報告書
・石綿使用調査
・耐震性能評価
などが挙げられます。
これらの内容を見てみるとわかるかと思いますが、その土地に関する性能情報をまとめておくと、素早く対応することができるでしょう。
また、売買対象の不動産だけでなく、その土地柄における天変地異や災害などに関する情報もある程度は知っておいた方が有利です。
●仲介業者に任せきりにしないことも重要
信頼できる仲介業者に頼んだとしても、買い手としては売主がどんな人であるかを知りたいと考えるのが普通です。
どんなに条件の良い物件だったとしても、売主が買い手に全く関心がないという状態であれば、信頼も薄れてしまうでしょう。
仲介業者のことは信頼しても、必ず買い手とのコミュニケーションはある程度密にしておきたいところです。
●信頼があれば、トラブル時もある程度穏便に進められる
トラブルの中には信頼を一気に瓦解させるような類の件もありますが、小さなものであれば買主側もせっかく築いた信頼を損ねたくないと考えるでしょう。
売買が成立した後のトラブルにも、信頼があればこそ軽微なもので済む場面も多くなってきます。
逆の立場に立って、こうしてくれたらありがたいと思える取引を意識していくと良いです。