不動産の売却に失敗した事例
不動産を売却する際には、良くタイミングが重要だと言われています。
希望する金額で売却できなかったり、予想以上に買い叩かれてしまうケースもあるので、相場や不動産会社を良く見極めた
上で取引していきたいところです。
ここでは、そんな不動産売却に関しての失敗談をご紹介していきましょう。
不動産売却時の失敗談①
不動産を売却する前には査定が不可欠です。インターネットでは便利な一括査定がありますが、そんな中でひと際高額査定を
出してきた不動産会社がありました。
他の不動産会社が4000万程度の査定額だったのに対して、この不動産会社は5000万という金額を提示してきたのです。
この査定額に食いついたAさんは、早速この不動産会社と専属専任の売買契約を結びました。しかし、この売却価格の設定では
なかなか買い手がつかず、早く売却したいAさんはこの会社に早く売却したいと伝えたところ、値下げを提案してきたのです。
その後も繰り返し理由をつけては値下げ交渉をした末に、売却できたのは1年後となりました。
しかも売却価格は、提示してきた査定額の3分の2に当たる3300万円だったそうです。
失敗したポイント
・査定額が極端に高い不動産会社を選択してしまった。
同時期での査定では、どの不動産会社に査定を依頼したとしても大幅に査定額が変わることはありません。
中には契約を取りたいがために高額査定を出して、Aさんのケースのように契約を結んだ後に価格を下げるという手段をとることもあるようです。
査定額を出すためにはそれなりの根拠があるので、選択する前に査定の根拠や会社の活動内容などを確認しておきましょう。
不動産売却時の失敗談②
誰しも所有している不動産を高く売りたいと考えるのは当然のことです。Bさんも所有する不動産をできるだけ高く売りたいと考えます。
高く売った上で、新しい不動産の購入資金にしたいBさんは、希望額を5000万円で売却したいと不動産会社に持ちかけましたが、
担当者からは難しいという返事が来ました。
時間がかかってもいいからと、Bさんは購入希望者が現れるのを待ったところ、4500万円で買いたいという人が現れました。
本来ならば相場より高い金額だったと思われますが、これに気を良くしたBさんは希望額ではないからと断ってしまいます。
しかし、その後一向に希望額での購入者は現れず、仕方なく4000万円で売却しました。当然考えていた新しい不動産も購入できず、
手近にある不動産を購入することになったのです。
失敗したポイント
・時間をかければ希望額で売れるというものではない。
バブル期ならば、少し待てば高額で買ってくれる人もいるという考えになったでしょうが、現代において相場は緩やかに
動いていることを意識しないといけません。
不動産会社では、相場に見合った査定額を提示しているので、それに準じた希望額に設定する必要があるでしょう。
多少ならば上乗せすることもできますが、あくまで気持ち程度だという事を認識しておくことが大切です。
また、せっかく希望額に近い購入者が現れても、Bさんのようにタイミングを見誤ってしまい損をするケースもあることを覚えておきましょう。