こんにちは、家計の応援団である、1級ファイナンシャル・プランナーの水野圭子です。
前回コラムではホームインスペクションの必要性について触れてきましたが、今回はそのホームインスペクション、いわゆる住宅診断会社をどうやって選ぶのかを見てみましょう。
中には格安の住宅診断の申し込みをしたら、耐震補強工事を勧められたりのトラブルもあったりしたというお客様もいました。
住宅診断は人の目で判断するので、担当者の知識や経験値が左右されます。大半が人件費となるため、診断料が安すぎるのも問題ですよね。目視による標準的な診断では5~6万円前後が一般的である基準は把握しておきましょうね。
さて、そんな中で何を基準に住宅診断の会社を選んだら良いのでしょう?失敗しないための住宅診断会社の選び方について3つのポイントについて見てみましょう。
■住宅診断会社を選ぶ上での3つのポイント
1.第三者の中立の会社であること
不動産会社やリフォーム会社とは関係がない第三者の会社であるかどうかが重要です。建築基準法などの関連法規の知識や建築確認申請の手続き等で得る経験が必要となるケースが多いため、一番安心できるのは建築士かもしれません。ただ、建築士事務所の登録をしている会社が、建築士の資格をもたない人に担当させることもありますので、担当者が建築士の資格を持っているかどうかは確認した方が良いですね。
2.経験・実績があること
住宅診断の仕事でも、住宅会社か商業施設かによってもチェックする項目は随分違ってきます。経験や実績を確認する上で、自分が依頼する建物の住宅診断に長けている人を選んだほうが良いですね。
3.わかりやすく説明してくれる人柄の良い担当者か
プロとして診断能力があったとしても、専門用語が多かったり、横柄な態度を取る担当者だったらどうなるでしょう?
問題なくても幸せな気持ちで購入する方向に向かわないですし、もし欠陥が見つかった場合でも顧客側としてどう対処したら良いかわからず困ってしまいそうです。
私は以前、住宅会社の内覧スタッフとしてバイトをしていた際に、内覧したお客様とホームインスペクターとのやり取りを見ていました。
一番は住宅診断のプロが確認することで、顧客が不安なく物件購入ができる安心感ができると感じましたし、購入前のタイミングで気づかなかった劣化や注意点が事前に把握できるメリットがホームインスペクションがあると思います。
中古住宅の購入を検討する前にはホームインスペクションを積極的に活用して、後悔しない物件選びをしてくださいね。