こんにちは、家計の応援団である、1級ファイナンシャル・プランナーの水野圭子です。
前回コラム『購入者として知っておきたいプロとアマとの内覧チェックの違い①~中古住宅の内覧の必要性~』では、内覧時のチェック項目や保証期間の違いについて確認しましたが、建物の構造部分の瑕疵についてのチェックなど素人ではわかりにくいですよね。第2回目では、その道のプロであるホームインスペクターについて見てみましょう。
■ホームインスペクションって何のことでしょう?
あまり聞き慣れない言葉ですが、住宅診断や建物検査などとして使われていて、その診断をする人をホームインスペクターと名付けられています。
住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が住宅の劣化状況について調査を行い、欠陥の有無や補修すべき箇所などを客観的に診断します。
この住宅診断が日本での普及し始めたのは2000年代に入ってからです。アメリカでは不動産取引の5~7割(地域により差がある)が住宅診断を活用しているのに対し、日本では新築の取引の中心で、中古は1割強の浸透率ですが、震災後からは徐々に増加していっているようです。
浸透していない要因としては、この診断費用は買い主の自己負担である点も挙げられます。。ホームインスペクションの費用は住宅の規模や調査範囲にもよりますが、目視による標準的な診断では2~3時間で5~6万円前後が一般的で、機材を使用する詳細診断の場合は10万円以上になることもあります。
個人的には中古住宅でも古屋の状態で購入するなら不要だと思いますが、数千万円かけて購入する方にとっては10万円前後で診断できるなら、ぜひ活用すべきだと感じております。
■ホームインスペクションはどこで取り扱っているの?
ホームインスペクションをする専門家としては、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会や検査専門会社や建築士(設計事務所)、不動産会社の系列会社などが挙げられます。
日本ホームインスペクターズ協会:https://www.jshi.org/
さくら事務所ホームインスペクション:https://www.sakurajimusyo.com
せっかく購入する中古住宅に瑕疵がないよう、もしくは事前に改善して購入できるように確認しておくことは大事ですね。
ホームインスペクションの会社も様々ありますので、次回はその選ぶ上でのポイントについて見てみたいと思います。