こんにちは、家計の応援団である、1級ファイナンシャル・プランナーの水野圭子です。
さて、安心して不動産売却を依頼できる不動産会社選びとは?の第4回目として、売却を依頼する際に不動産会社と結ぶ媒介契約(一般・専属専任・専任)について見ていきましょう。
■3種類ある媒介契約の特徴とは?
・一般媒介…複数の不動産会社に依頼できるのが特徴。自分で見つけた相手と直接契約できたり、どの不動産会社との媒介もOKです。
複数の業者からの情報を取りながら、自分でハンドリングできる方が向いています。
・専属専任媒介…依頼する不動産会社は1社のみ。他の会社、および自分で見つけた買い主との直接取引も禁止されています。報告は1週間に1回。
・専任媒介…依頼する不動産会社は1社のみですが、自分で見つけた相手との直接契約は可能です。報告義務は2週間に1回です。
専属専任や専任媒介の場合には、「指定流通機構」(レインズ)に登録義務があるため、依頼するのは1社のみでも、ネットワークを通じて広く購入希望者を探すことができます。
さて、媒介契約の特徴は把握できても、わが家の場合はどの契約が良いのか迷うのはないでしょうか?
わが家もお会いした複数の不動産会社さんからは、「できたら専任媒介でわが社にお願いします!」と営業頂きましたが、最終的には1社と専任媒介契約を結びました。最終的には正解だったと思いますが、実際に経験して感じるのが以下の通りです。
■どの媒介契約が良いのでしょうか?
人気物件(首都圏の人気駅の徒歩10分圏内など)であれば一般媒介契約でも良いですが、それ以外は専任媒介契約が良いと思います。
なぜなら、1社専属でもない一般媒介契約だと本腰を入れて広報活動もしてくれない場合がありますし、報告義務もないため進捗状況もわかりません。
また専属専任媒介契約は、もしご近所や知人で買いたい人がいた場合に、直接契約ができなくなります。直接売買すれば、売り主も買い主も仲介手数料3%+消費税を省けるのに、専属専任媒介だとそれができないのは損ですよ。
実際にわが家でも専任契約を結んだ後、地域への声掛けや新聞への折込チラシ、流通サイトへの登録などに力を入れていただきましたので、内覧もすぐに3組入りました。内覧者が多いと、気に入ってくれた人は申し込みやすいですから、不動産も勢いって大事だと感じました。
また、不動産会社とのやり取りも多いので、窓口が1本だとスムーズです。特に働いている人には特に向いているのではないでしょうか。
物件によって違いはあるものの、不動産売却は、物件引き渡しまでの長いお付き合いとなりますので、良い不動産会社さんと専任媒介契約を結ぶのが安心できるのではないかと思います。
さて、安心して売却を依頼する不動産会社選びもラストとなりました!次回はまとめになりますのでお楽しみに!!