日本におけるバブル景気とは、主に1986年~1991年ごろに発生した好景気を指します。
その後、2007年前後にも不動産市場でプチバブルと呼ばれる現象が起こりました。
さらに2017年現在、首都圏を中心にマンションの価格が上がっており、これもバブルではないかと見ている専門家もいます。
しかし実体のないバブル経済はいつかは弾けるものです。
バブルが起こる要因と、崩壊する理由について調べてみました。
▽1980年代の不動産バブルの原因
日本経済における空前絶後のバブル景気は1986年からはじまりました。
不動産バブルの要因はたくさんあって一言で説明できるものではありませんが、ひとつの主な要因とされるのは、企業が低金利で銀行からお金を借りて、たくさんの土地を買ったということです。
当時の日本では「土地神話」というものがあり、土地を買っておけば必ず値上がりするため、買っておいて損はないと考えられていました。
企業は購入した土地を担保に土地を買い、その土地を担保にしてさらに新しく土地を買い……ということを繰り返すようになります。
こうして土地の買い手が増えていくことから、土地の価格はどんどん上がっていきました。
▽バブル崩壊のきっかけ
不動産バブル崩壊のきっかけのひとつは、不動産融資総量規制です。
不動産を買うための融資を抑えましょうという規制で、金融機関は従来どおりお金を貸し出せなくなりました。
これが思った以上に好景気にブレーキをかけ、泡のように実体のない景気だったことがわかります。
結果、バブル景気と呼ばれるようになったのでした。
▽2017年現在もバブルなのか?
バブルというのは弾けてはじめてバブルだったとわかるものなので、現在の状況がバブルなのかどうかはわからないというのが本当のところです。
実際のところ2007年前後の価格上昇もプチバブルとは呼ばれているものの、それほど騒ぎになったわけではありませんでした。
2017年現在、不動産業界では一部の指標が2007年のプチバブルの時期を超えたと言われています。
この好景気がいずれ後退する時期も来るでしょう。
それがいつになるのか、何が引き金になるのかは、誰にもわからないのです。