不動産関連の資格として一番に名前が挙がるのは、「宅建」こと宅地建物取引士でしょう。
不動産業界を目指す人なら取っておいて損はないと言われますが、そもそも宅建士はどのような業務を専門としているのでしょうか?
この記事では、宅建士の主な仕事内容について見ていきます。
▽宅建士しかできない仕事
不動産関連業務の中には、宅建士にしかできない仕事が存在します。
以下の3つは宅建士の独占業務として、宅地建物取引業法に定められています。
・重要事項の説明
文字どおり、取引の対象となる不動産に関する重要事項の説明を行います。
物件の所在地や売主(貸主)のような根本的な情報から、電気・ガス・水道のような、生活に密着した事項も説明しなければなりません。
・契約内容記載書・重要事項説明書への記名・押印
契約に欠かせない書類に対する記名・押印も宅建士が行います。
▽宅建士を置くことが定められている
宅地建物取引業者は、事務所で業務に従事する者の5名に1名以上、案内所などについては1名以上の宅建士を置くことが定められています。
現実には宅建士と宅建士を持たない人が同じような業務を行うこともありますが、以上の独占業務は宅建士の資格を持っている人しかできません。
宅建士は専門知識に乏しい一般市民と直接対応にあたることから、わかりやすい説明が求められます。
住宅関係の設備に関することや、契約に関する法律のことなど、幅広い知識を持っていないと務まらない仕事です。
▽わたしのマンション購入時の経験談
以前わたしがマンションを購入したときも、重要事項説明の前には担当者の方が宅建の資格証を見せてくれました。
重要事項説明が一通り終わった後には、細かいところまで突っ込んで質問した記憶があります。
テレビのアンテナの種類や、万が一の契約解除のときの方法、引越し方法など、気になることはすべて質問しました。
中には宅建士が把握していなくて後日回答をもらった質問もありましたが、きちんと説明を受けたうえで契約をすることができました。
不動産売買は大きなお金が動くことですから、「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うようなことでも、納得いくまで質問することをおすすめします。