古い一戸建てを売りに出す際、そのまま売り出してもいいのか、更地にして土地だけ売り出した方がいいのか、迷うところでしょう。
なんとなく更地のほうが売れやすそうな気がしますが、古家付きで売りだしたほうがいいケースもあります。
それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。
▽更地で売る場合
新しく住宅を建てようと考えている買い手にとっては、古家付きの土地よりも更地のほうがありがたいものです。
解体工事を手配するには手間も費用もかかりますし、解体工事が済むまでの時間もかかります。
更地であれば、すぐに新しい住宅の建築工事をはじめることができるでしょう。
一方で、売り手にとっては解体費用がかかるというデメリットがあります。
固定資産税に関しても、更地は建物付きの土地の6倍かかります。
更地にしたのになかなか売れない場合は、6倍の固定資産税を負担し続けなくてはなりません。
▽古家付きで売る場合
建物を解体せず、土地と中古住宅として売り出すことも可能です。
購入希望者は必ずしも更地を求めているわけではありません。
古い家をリフォームして使おうという人もいます。
売り手にとっても取り壊し費用がかからないのはありがたいですね。
しかし、更地と比べて需要が低いというデメリットは覚えておいた方がよいでしょう。
古い家を探している人がいるのは確かですが、その人たちが気に入ってくれるとは限らないのです。
▽両方の条件で売りに出してみる
古家付きの土地を「中古住宅」として売り出してしまうと「土地」を探している人の検索に引っかからず、なかなか売れにくい可能性があります。
そのため、不動産屋さんにお願いして「中古住宅」と「土地」、両方の条件で売り出してもらうとよいでしょう。
「解体費用は買主負担」としている古家付きの土地は、それを理由に値引き交渉される可能性があります。
あらかじめ解体費用の見積もりを取っておいて、更地にした方が高く売れそうなら、途中で解体工事を行って更地に切り替えるのも一つの手です。
いずれにしても、更地のほうが良いか、古家付きでも良いのか、経験豊富な不動産屋さんに相談することをおすすめします。