東京カンテイは2016年12月7日、2016年11月の主要都市圏・主要都市別の中古木造戸建て平均価格動向を発表しました。
これによると首都圏の戸建て価格が軒並み低下しており、近畿圏や中部圏でも下落がみられます。
中古戸建ての価格下落には、どのような要因があるのでしょうか?
▼調査について
東京カンテイの調査対象となっているのは敷地面積が100平米から300 平米の木造物件で、土地・建物ともに所有権となっているのが条件です。
これに加えて最寄り駅からの所要時間が徒歩 30 分以内、あるいはバス 20 分以内の物件となっています。
▼首都圏の調査結果
首都圏1都3県の結果は以下のとおりです。
東京都 5,759万円(前月比マイナス10.0%)
神奈川県 2,914万円(前月比マイナス7.1%)
千葉県 1,926万円(前月比プラス4.2%)
埼玉県 2,159万円(前月比マイナス7.9%)
首都圏平均は2,914万円となっており、前月比マイナス6.5%です。
3,000万円割れは今年の6月以来、5か月ぶりのことになります。
千葉県以外は前月比マイナスで推移していることがわかります。
▼近畿圏・中部圏の調査結果
大阪府 2,535万円(前月比マイナス5.3%)
兵庫県 2,139万円(前月比マイナス2.3%)
京都府 3,085万円(前月比プラス17.4%)
近畿圏平均は2,285万円で、前月比マイナス7.5%となっています。
中部圏平均も2,029万円で、前月比マイナス3.5%と、全国的に中古木造戸建て価格が低下している様子がうかがえます。
▼なぜ中古戸建て価格が下がっているのか?
今回は中古戸建て価格に限って見てみましたが、新築戸建て住居に関しても全体的に低下している傾向が見られます。
今月は下がったからといって、来月以降どうなるのかはわかりません。
ただしよく言われているように、戸建てと比べるとマンションのほうが値段が下がりやすい傾向はあります。
木造戸建てはどうしても時間の経過とともに傷みやすくなっていますからね。
これから新居の購入を考える人は、将来的な中古価格の変動についても頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。