ごきげんよう、雅庵です。
関東では、先週春一番が吹いたと発表がありましたね。私感ですが今年の関東は、とても寒いという感じは少なかったように思いました。
少し早めの春を感じようと、先週は熱海梅園梅まつりに伺いました。とてもたくさんの種類の梅が「ここぞ」と言わんばかりに咲き誇っていました。
春の訪れは、心がウキウキしますね。この自然の営みは、すべての人が平等得ることができますが、お金では買えない心の財産だと思いました。
天平2年(730)正月13日に、大宰府の大伴旅人の邸宅の宴席で、筑後守葛井丈夫が読んだ梅の花の歌32首の一つ。
梅の花今盛りなり思ふどち
※梅の花は今が満開です、親しき人々よ、髪に挿して飾りましょう。今が盛りです
先人たちは、心も豊かだったのだとうた、うたから感じます。
かつての日本人は、曾祖父母や祖父母、両親と両親の兄弟やその子どもたちまでと、大家族で生活することが当たり前の時代がありました。しかし、核家族化が進み現在では高齢者の単身世帯が増えてきましたが、震災以降は家族の絆を大切にした、親との同居、いわゆる二世帯住宅が見直されてきています。家族と賑やかな生活、団欒を過ごしたり、摩擦を起こしたりする生活からは、社会の一員として生活する知恵が隠れています。
そして、お金では買えない大切な財産もあります。
『人脈の財産』
両親が事業をしている場合で、後継者として受け継ぐ場合。ご自身が新たに事業を始める場合には、両親が築き上げた人脈という財産が役に立ちます。
『知恵の財産』
人生の先輩の経験の蓄積により培われた、優れた知識や技術は学ぶべきことが多々あります。
さらに、幼い小は小さい頃から祖父母と交わることで、高齢者をいたわるようになり、思いやりのある子になります。また、精神的安らぎや文化継承も期待できます。祖父母など高齢者にとっては、孫との交流は生きがいとなるでしょう。
財産は、不動産や預貯金、株式などだけではありません。
もし、相続で取得した不動産を売却することを検討しているのでしたら、お金では買えない心の財産を受け止めてからをお勧めいたします。