1981年6月以降のマンションを選ぶこと
古いマンションであれば、建物の強度はしっかりとチェックしておきたいところです。1981年6月に建築基準法が改正されたため、それ以降に着工したマンションを選ぶのがおすすめです。この建築基準法の改正によって耐震強度の最低基準が引き上げられ、改正前の建物を「旧耐震基準」、改正後の建物を「新耐震基準」と区分しており、建物の強度は改正前後でかなり違うとされています。そのため、基本的には安全面を考えて「新耐震基準」の物件を選ぶのがおすすめです。
建築確認申請書や完了検査済証をチェック
建築確認申請書とは、建築基準法や関連する法令、規定に基づいた建物であるかなどを事前に審査するための書類であり、その建物の構造や面積などが記載されています。完了検査済証とは、建築物及びその敷地が建築基準関連規定に適合していることを証明する書類です。これら2つの書類が揃っていない場合には、違法建築物である可能性も0ではないため、購入は控えた方が良いかもしれません。もし違法建築物であれば新たにリフォームしたりリノベーションしたりすることも違法行為に当たるため、この2つの書類が揃っているかどうかは確認しておいた方が良いでしょう。
水周りの状態をしっかりとチェック
水周りは以前の住人の使い方によって劣化具合がかなり変わってくる部分です。この部分の状態が良い場合には、他の部分もしっかりとしている可能性が高いため、まずは水周りの状態を確認するのがおすすめです。また、水周りの寿命は一般的に10年~15年といわれています。少し猶予を見るとしても築年数が20年以上経過している物件の場合には、水周りは一掃するつもりで考えておくことも必要かもしれません。
床の傾きやきしみがあるかどうか
内覧に訪れたときには、床の状態について確認しましょう。ビー玉などを持参して、床に傾きがないかどうかを全部屋チェックしましょう。傾きやきしみがある場合には基礎の部分から問題がある可能性があるため、大掛かりなリノベーションが必要になることがあります。
マンションの周辺環境が良いかどうか
建物だけでなく、マンションの周辺環境についてもチェックしておきましょう。周囲の施設をチェックして、治安や騒音などの心配がないかどうかを確認しましょう。また、昼間だけでなく夕方や朝の時間帯に訪れることで、通勤・通学の様子などをチェックすることができるのでおすすめです。