継続宣言からの方向転換!年末年始のGo Toトラベル事業の停止
カピバラ好き行政書士 石井くるみさんが民泊を始めとした宿泊関連ビジネスの最新情報を紹介します。Go Toトラベル事業の突然の停止が波紋を広げています。(リビンマガジンBiz編集部)
画像=写真AC
年の瀬も迫り、2020年も残り少なくなってきました。年の瀬のあわただしさを越えて迎える年末年始は、1年の疲れを癒し、来る新年に向けてのエネルギーをチャージする大切な期間です。例年であれば、帰省や旅行をされる方も多いかと思いますが、今年の年末年始は状況が異なります。コロナウイルス感染拡大防止のため、友人や家族で集まることや、移動の自粛が呼びかけられています。
コロナウイルス感染拡大による影響を受けている観光産業への経済支援策として、7月から実施されている「Go To トラベル事業」についても、秋以降の感染状況の拡大ならびに医療状況の切迫などの理由から、年末年始における全国的な旅行について、適用が一時停止することが決定されまた。
【主要4都市の旅行の取扱い】
(1)新規予約の取扱い
札幌市、大阪市、名古屋市を目的地とする旅行について、12月14日(月)20時から12月27日(日)24時までに出発する本事業を利用した旅行の新規予約について、Go To トラベル事業の適用は停止されます。
東京都を目的地とする旅行については、12月18日(金)0時から12月27日(日)24時までに出発する本事業を利用した旅行の新規予約について、Go To トラベル事業の適用は停止されます。
(2)既存予約の取扱い
既に予約済の本事業を利用した4都市を目的地とする旅行のうち、12月22日(火)0時から12月27日(日)24時までの出発分について、Go To トラベル事業の適用は停止されます。
(3)キャンセルの取扱い
既に予約済の本事業を利用した4都市を目的地とする旅行のうち、札幌市、大阪市、名古屋市については本日(12月14日(月))20時から12月27日(日)24時までの出発分について、東京都については12月18日(金)0時から12月27日(日)24時までの出発分について、本日(12月14日(月))20時から12月24日(木)24時までの間、無料でキャンセルが可能です。(※12月14日(月)24時時点で予約されていた旅行に限る。)
本記事を執筆している12月17日の日本全国の新型コロナの感染者は3155人となり、過去最多を更新しました。感染者拡大収束の見通しが立たない中、特に感染者が多い都市部の人の移動を抑制する背策として、Go Toトラベル事業の停止はやむを得ないと判断されたためです。
【年末年始における全国的な旅行の取扱い】
(1)新規予約・既存予約の取扱い
新規の予約・既存の予約を問わず、12月28日(月)0時から、令和3年1月11日(月)24時までに出発するGo To トラベル事業を利用した旅行については、特定の地域に関わらず、Go To トラベル事業の適用は停止されます。(12月28日(月)以前に出発する旅行であっても、上記の期間を含む旅行については、Go To トラベル事業の適用は停止されます。)
(2)キャンセルの取扱い
既に予約済の本事業を利用した旅行については、12月24日(木)24時までの間、無料キャンセルが可能です。
<キャンセル料の負担>
上記措置により、既存予約(12月14日(月)24時時点の予約)のキャンセルを受けた事業者に対しては、キャンセル料発生の有無に関わらず、一律、旅行代金の35%に相当する金額 (上限は1万4千円/人泊)はGo To トラベル事業の予算から負されます。(年末年始には既に多くの予約が入っており、これに対応するコストが発生していることを踏まえ、年末年始に限った特別の措置として、キャンセル料発生の有無に関わらず、一律、旅行代金の50%に相当する額(上限は2万円/人泊)を本事業の予算から負担する予定です)
上記の通り、12月28日より前に出発する旅行についても、12月28日~1月11日にさしかかる旅行については、Go To トラベル事業の適用は受けることができません。適用前の定価での出発は可能ですが、感染拡大防止の観点から、今年は自宅で過ごすことが推奨されます。年末年始の帰省や旅行を計画されている方にとっては残念な決定と言えますが、「おうち時間」を充実させる計画を立てましょう。