【参加者との質疑応答】
住民:荒川区での運営は初めてですか?
運営会社:荒川区での運営は初めてです。都内はいくつかあります。
住民:区では初めてだから、何が起きるかわかりませんね。繰り返しますが、宿泊者に何かあった場合は、あなたが対応するのですね。
運営会社:今まで日本全国で運営をしてきた中でも、近隣住民の皆様から何かご意見やご要望いただくことはございます。いただいた意見や要望は、じっくり対応していきます。
住民:ここは下町で住民も多いし、今まで静かに暮らしてきたので、騒がしくなるのかとか、案内を知ってびっくりしてしまいました。
運営会社:そうですね。TVの報道などもあるので皆さんご心配される部分はあるかと思います。実は、昨年6月に法律が新しくなり、今までは法律がなかったが、今はきちんとやらないと運営できないので、真面目にやる気がある会社が残っています。
住民:夜も連絡が通じるの?
運営会社:はい、24時間いつでも対応します。のちほど私の名刺をお配りします。
住民:ゴミついてはどう処理するつもりなのか?
運営会社:ごみは一般ごみには出さずに、すべて清掃スタッフが事業用ごみとして適正に処理します。
住民:火事が一番心配です。火の始末はちゃんとしてほしい。
運営会社:宿泊施設として開業するにあたって、今後、消防設備の工事もする予定です。
住民:宿泊する部屋は禁煙ですか?
運営会社:全室禁煙とする予定です。
住民:禁煙にすると、外で吸ってしまって、かえって危険ではないかしら。
運営会社:それでは禁煙ではなく、灰皿など用意して、室内で適正に吸ってもらう方向を検討します。
住民:わかりました。ごみ、火の始末には特に気を付けてください。仲良くやっていきましょうね。
運営会社:はい。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
その後、1時間ほど活発な意見が飛び交う議論は続き、最後には住民の方の心配も解消されたようです。説明会の様子は議事録としてまとめ、旅館業申請書類とともに提出しました。
もちろん、実際の施設運営が始まってからが本番ではありますが、長期継続的に事業を行うにあたって、近隣との関係は大切にしていくことが肝要です。旅行者により街がにぎわい活性化する・・・そんな、地域から歓迎される宿づくりを目指していけたら素敵ですね。
画像=写真AC