4.基本書を加工しよう
基本書に選んだ「らくらく宅建塾」ですが、この本、文字が大きいとはいえ500ページを超える大著です。一気に読み込もうとしても勉強慣れしている人でもない限り、読み切るには途方もない時間がかかりそうな気がします。また、重いので、とても普段持ち歩く気にはならないでしょう。まあ、勉強と筋トレを兼ねられるのでサイコーという人もいるかもしれませんが、そういう方はがんばって宅建資格とマッチョな体の二重取りに挑戦してください。
話がそれましたが、宅建の試験の場合は長期間受験勉強に専念する方はほとんどいないと思います。大半の受験生は、仕事や家事のあいま、もしくは他の勉強のあいまを使って受験勉強を進めることになります。このときいつも手元に教材があると細切れの時間を有効に活用できますね。というわけで、「らくらく宅建塾」を持ち運びやすくするために、この本を分解してしまいましょう。とはいえバラバラにしてしまっては製本が大変です。
自分が受験したのはかれこれ10年前ですが、このときは次のように「らくらく宅建塾」を分解しました。
(1)民法等(権利関係)2冊、宅建業法1冊、法令上の制限1冊に4等分する。民法は「区分所有法」までと「抵当権」からで分冊する。
(2)分冊は切り分ける箇所を何度も折り返してからページがバラバラにならないよう注意しつつカッターで慎重に切り分ける。
(3)そのままでは使い込むうちに端のページがはがれてくるので、厚紙で表紙を作る。A4サイズの堅い紙を画材屋さんや文具店で手に入れて、それで包むようなイメージで表紙を作る(写真参照)。厚紙はある程度の堅さがあれば、大きめの菓子箱に使われているボール紙を流用してもよいでしょう。
(4)分解した冊子の厚さに合わせて表紙の厚紙を折り曲げて、背表紙にあたる箇所と冊子を木工用のボンドで接着する。冊子の最初のページと最後のページの背表紙に近い部分は1cmくらい表紙の厚紙に貼り付ける。
これでできあがりです。
こんな面倒なことをしなくてもPDFなど電子データ化して持ち歩けば良いじゃないかという方もいるでしょうが、マーカーを使ったり書き込みしたり、調べたい箇所を素早く開いたりする作業を考えると、やはり紙の冊子に優るものはありません。
というわけで、この4分冊のうち1冊だけを普段持ち歩けばオッケーです。
なお、例年12月に発売されている「らくらく宅建塾」が未だに発売されていないので問い合わせたところ、2017年版は出版社が替わるので印刷が遅れているとのことでした。発行は2月の予定だそうです。
次回は基本書を使った具体的な勉強法についてお話しします。