はじめまして。不動産鑑定士の松岡貴史と申します。ご縁があってシースタイルさんに寄稿させて頂くことになりました。既に不動産鑑定士の方々が何人も為になるブログを書かれていらっしゃるなか、せっかくならちょっとキャッチーな方向から攻めていこうということで、不動産業界では必須な資格、また不動産のオーナー様も持っていて損はない資格である宅地建物取引士試験について攻略法を書いてみたいと思います。
あらかじめお断りしておきますが、この連載は全くもって個人の意見ですので「連載通りに勉強したけど受からなかったぞ!どうしてくれる!」というご批判は無しということでお願いします。大切な部分にはアンダーラインを引いております。
自信が無いのに連載なんかするなよというご批判もあろうかと思いますが、一応、これからの連載通りの方法で若干1名ですが短期一発合格に導きました。全くの不動産素人の女性をです。前説はこれくらいにして、早速本題に入りましょう。
1. 宅地建物取引士試験とは
最初に宅地建物取引士試験のポイントについてさらっと押さえておきましょう。細かな受験の条件などはネットで簡単に調べることができるので、ここでは受験勉強に必要なポイントに絞って解説します。
(1) 試験科目
宅建業法、民法等、法令上の規制等
(2) 問題数
50問(内訳:宅建業法20問程度、民法等14問程度、法令上の規制等16問程度)
(3) 試験時間
2時間
(4) 出題形式
マークシート形式で四肢択一
(5) 試験時期
10月中旬
これだけの情報だけでも実は多くの事がわかります。
まず、問題数が50問で試験時間が2時間、120分ということは1問あたりの考慮時間が2分24秒足らずだということです。問題文を読む時間を考えますとじっくり考えている時間は無いということになります。
次にマークシート形式で出題されるということなので論文式ほどの勉強時間やがっちりした記憶は不要かもしれないということ。そして最も大切なことですが、試験科目ごとの出題数が異なるため、勉強にあたって科目ごとのメリハリを付ける必要があるということでしょう。
それと意外に大切なのが試験の時期です。季候の良い時期に試験があるため、真夏の試験に比べると楽ですが、試験2ヶ月前から3ヶ月前の大切な時期が真夏になるということは念頭に置く必要があります。
というわけで、今回はここまで。
これから月3回。5の付く日に更新を予定しています。
この連載の勉強法はゴールデンウィーク頃からはじめるとちょうど良いかと思いますので、興味を持って頂いた方は焦らずお付き合いください。
余談ですが、私の本職、不動産鑑定士試験の合格体験記については、ちょうど今月20日発売予定の「月刊 不動産鑑定」2月号で特集が組まれることになっています。
鑑定士試験に興味のある方は、大きな書店なら手に入る雑誌ですので是非お買い求めください。