売却するには金額的にどっちがおトク?
不動産を売却する際の方法としては不動産会社に仲介をお願いするパターンか、不動産会社に直接買い取ってもらうパターンが一般的。どちらの売却方法が“おトク”かというと、売却価格の面で有利になるのが基本的に仲介で買い主を探すパターン。現実的には相場を見極める必要があるものの、売主が自由に販売価格を決められるということで、金額面だけを考えると不動産会社での仲介に軍配が上がります。しかし不動産を売却する場合に考慮しなければいけないことは、価格だけではありません。直接不動産会社に買い取ってもらうパターンにも、仲介にはないメリットがあるのでご紹介していきます。
直接買取のメリット!確実な代金決済
不動産会社の仲介は希望の販売価格が設定できるため、確かに金額面では有利。しかし仲介の買主はよほどのリッチな人でない限り、銀行などでローンを組んで代金を支払うのが一般的。ということは、まず金融機関での融資手続きに時間がかかってしまいます。その点、直接買取はローンではなく、契約後すぐに代金決済がおこなえることが多いため、できるだけ早く物件の売却代金を受け取りたい人にとってはメリットが大きいです。また仲介で買い主がローンを組む場合は、基本的に契約書に『ローン特約条項』を入れるため、ローンが組めなかった場合には契約は白紙に・・・。ということで確実な契約成立と代金決済を希望するのであれば、不動産会社の買取の方に多くのメリットがありますね。
直接買取のメリット!修繕費と責任問題
不動産を仲介で売却する際には、物件を売った後のことも考える必要があります。なぜなら不動産を売却した際には瑕疵担保責任というものがあり、もしも売却後に欠陥や不具合が発生したら、売り主が責任をもって物件を修繕する必要があるからです(契約内容による)。こういった点から、仲介で物件を売却する際には責任問題を考慮して不具合を修繕し、建物の欠陥などを事前に把握しておかないといけません。しかし一方の不動産会社の買取では、さすがに『ノークレーム・ノーリターン』とまではいきませんが、瑕疵担保責任はさほど厳しくはありません。基本的に土地の瑕疵責任は仲介の場合とあまり変わりませんが、建物にたいしては契約前に不動産会社が確認をおこなうため、問題が起こることはほとんどありません。そのため修繕費や売却後の責任問題が不安な人には、不動産会社の買取の方がよりメリットが多いと言えるでしょう。