不動産を売却する際の仲介手数料とは?
一戸建てやマンションといった不動産を売却する場合、当然ですが買い手となる人を探す必要があります。もちろん売主が個人で買い手となる人を探しても問題はないですが、販路やノウハウもないため一般的には多くの人が不動産会社に仲介をお願いします。不動産会社に仲介を依頼すれば、広告やホームページなどで所有している不動産を販売してもらえる他、手続きが難しい売買契約などのサポートもサービスに含まれていて安心です。そして売買契約が成立すれば成功報酬として、不動産会社に仲介手数料を支払います。その仲介手数料は売買代金の額によって上限が決まっており、法律で定められた額よりも高くなることはありません。また仲介手数料を決められた上限額よりも安くする分には問題はなく、仲介手数料が安いことを“ウリ”にしている場合もあります。そしてなかには無料という不動産会社も・・・。そこで不動産会社の仲介手数料は無料にできるかということと、無料のメリット・デメリットを合わせてご紹介していきます。
仲介手数料が無料になるサービスとは
安くする分には全く問題がない、上限のみが定められた仲介手数料。では仲介をお願いする不動産会社に無料、もしくは安くしてもらうことは可能でしょうか。先に答えを言ってしまいますが、こればかりは会社の考え方にもよりますし、物件の状況によっても変わってくるため一概には言えません。しかし、最初から仲介手数料が無料になるサービスをおこなっている不動産会社もあります。なかでも仲介手数料が無料のパターンで多いのが、広告費と人件費を切り詰めることが可能なインターネットを駆使した販促方法を主軸とする不動産会社。近年はインターネットが急速に進化しており、パソコンだけではなくスマホやタブレット端末からも見られることから広がりをみせている販売方法です。
仲介手数料無料のデメリットとは?
インターネットの普及によって、仲介手数料が無料になるサービスが増えている不動産業界。しかし不動産会社は慈善事業ではありません。人件費もかかりますし運営していくためにも利益は必要です。そのため仲介手数料無料と言っても、実は無料であるのは売主(または買主)側だけということがほとんど。つまり、仲介手数料無料の不動産会社はそういった利益を買主(または売主)側の仲介手数料だけでまかなっているということになります。そうなると利益が少ないことなどを理由に、宣伝広告費を削減されてしまうということも・・・。もちろんそういった場合には、買主が見つからないという事態に陥ることもあります。確かに手数料無料は一見すると魅力的ですが、これでは売主にとってメリットばかりとも言えません。もちろんすぐに買い手が見つかるような物件であれば、少ない広告費でも簡単に買主が見つかるかもしれません。しかし人気の物件ではない場合は、たとえ仲介手数料がかかったとしても、宣伝広告と販促活動をしっかりとおこなってもらえる不動産会社を選ぶことが大切です。