不動産売買契約の最後の1日とは
売買契約のクライマックスとなる最後の1日には、決済と引き渡しを同時におこないます。その場には売り主と買い主はもちろんのこと、仲介をおこなった不動産会社の担当者、そして手続きのため司法書士も立ち会います。また住宅ローンを利用する場合には買い主の銀行担当者、抵当権抹消をおこなうには売り主の銀行担当者も併せて立ち会います。不動産業者でもない限り不動産の売買を何度も経験する人は少ないため、はじめての人でも落ち着いて決済と引き渡しがおこなえるよう、最後の1日の流れをざっくりとご紹介していきます。
決済と引き渡しの流れをご紹介!
では住宅ローンを利用するとして、一般的な『決済と引き渡しの流れ』をご紹介していきます。■現地で確認決済の前にまずは物件に立ち寄り、売り主と買い主が契約書をもとに最終確認をおこないます。建物などの設備確認や、土地の境界線を確認します。スケジュールや物件の場所によって当日ではなく事前におこなう場合もあります。■登記関係の確認司法書士が書類をもとに、所有権移転登記など登記に関する確認をおこないます。■銀行からの融資を実行書類などを確認し不備がなければ、銀行の担当者に融資の実行を依頼します。■伝票に記入し銀行の担当者へ融資が下りたら、振込伝票や出金伝票に記入し銀行担当者へ渡します。物件の残代金はもちろん、不動産業者への仲介手数料や登記費用、司法書士への報酬も含めて手続きします。また固定資産税など諸費用の精算も同時におこないます。■登記関係の書類を完了させる登記申請に関する委任状に署名(捺印)し司法書士に委任します。■カギの受け渡しいよいよ最終段階。玄関のカギだけではなく、勝手口などスペアキーも含めてすべてのカギを買い主に渡します。■引渡確認票を取り交わす決済と引き渡しが完了したことの証として、売り主と買い主が引渡確認票を取り交わします。■解散すべてが終われば解散です。その後に司法書士が責任をもって法務局で登記をおこないます。
不動産売買の決済と引き渡しのまとめ!
決済と引き渡しの流れをご紹介しました。最後に司法書士が法務局で登記手続きをするため、決済は午前中におこなうのが一般的です。時間もタイトで大変そうに見えますが、不動産会社の担当者もサポートしてくれるため、基本的にスムーズに進むのでご心配なく!