まずは基本!誰もが知っている消費税ってなに?
1954年にフランスではじめて導入されたとされる消費税。その税の起源は2000年前のローマ帝国までさかのぼるとされています。日本国では1989年4月に竹下内閣によってスタート。導入されてから時間も経過しており、すでになじみの深い税ですので説明は不要かもしれませんが、モノやサービスなどを消費した場合にかかるのが消費税です。税を支払うのは消費した本人ですが、納めるのは提供した事業者などになるため間接税となっています。1989年に消費税を施行した当初は3%でしたが、5%になり2014年には8%に引き上げられました。さらに2017年4月には税率が10%に引き上げられる予定でしたが、安倍晋三首相は2019年10月まで消費税率引き上げを先送りすると発表しました。
土地を売却するときの消費税とは?
まずは上にマンションがあろうが一戸建てがあろうが、土地の売買には消費税は一切かかりません。その理由として法律によると『これらの取引であっても消費に負担を求める税としての性格から課税の対象としてなじまないものや社会政策的配慮から、課税しない非課税取引が定められています』と明記されており、土地の譲渡及び貸付けは非課税となっています。よって土地の売買では消費税はかかりません。
マンションを売却するときの消費税とは?
土地代には消費税かからないのは先ほど述べた通り。ではマンションなどの建物はどうでしょうか。まず消費税は事業者が『対価を得て行われる資産の譲渡及び貸付け並びに役務の提供』をすることに対して税がかかります。よって不動産会社が所有し販売しているマンションには消費税がかかります。しかし個人がマンションを売却する場合や、不動産会社に仲介をお願いした場合は建物であっても消費税はかかりません。簡単に言うと消費税の課税事業者でなければ非課税ということですね。ただし、マンションを売却し不動産会社に支払う仲介手数料には消費税がかかるので覚えておきましょう。