ちょっと待って!リフォームって必要?

一般的な中古品であれば同じ価格で手入れされていない商品よりも、キレイな商品を手に取るのが普通の心理。中古の自動車でも年式や走行距離が同じであれば、新品のタイヤになっていたり、エンジンなどがメンテナンスされているリビルド車を誰でも選びます。しかしマイホームなどの不動産では、その傾向は少し違ってくるようです。単純に考えると物件がキレイにリフォームされている方が売れるような気がしますよね。しかし、そのような傾向は最近では見られず、むしろリフォームされていない物件の方が売れやすい傾向にあります。そこで物件をリフォームしてから売却しようと計画している人に知っておいてほしい、売却時のリフォームの必要性をご紹介していきます。


リフォームよりもリノベーション!

全面リフォームした物件よりも、むしろ何にもしていない家のほうが売れやすいことは先ほど述べた通り。その理由は修復と再生を意味する「リノベーション」という手法が流行しているためです。リノベーションは家の基礎や骨組みを残して、内装や外装に間取りなどを自由にアレンジする方法。そもそも中古物件を求める人の多くが物件に最初から完璧を求めるのではなく、自分のライフスタイルに合わせて再生することを前提に物件を探しているということなのです。ではなぜその方法が今人気なのでしょうか。それは新築で建てると費用がどうしても多くかかってしまいますが、リフォームもされていない中古物件を買ってリノベーションするほうが理想的な物件に安く住めるというメリットがあるからです。これが「リフォーム」よりも「リノベーション」となっているもっとも大きな理由です。


そのリフォームは一体誰のため?

売り主がリフォームしてしまうと、買い手の好みに合わなくなるかもしれません。また、売り主はリフォームした費用を販売価格に上乗せしようと考えます。希望していないリフォームをおこなった高い家を、わざわざ購入しようとは思いませんよね。できることならリフォームにかかった費用分だけでも安く買い、自分たちで好きなようにリノベーションしたいと考えるもの。『そのリフォームは誰のため?』という気持ちで、購入者の視点になって売却を考えましょう!

 
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