そもそも『ホームステージング』って何?
ホームステージングとは、モデルルームのように物件を演出する方法。すでに欧米では家やマンションといった不動産を売却する際には、ホームステージングをおこなうのが当たり前となりつつあります。家具や照明はもちろんのこと、インテリアを小物で飾ったり観葉植物を取り入れたりして、物件のイメージを高める効果があります。新築マンションやモデルルームでは使われているものの、まだまだ日本では知名度が低いホームステージング。しかし今後は中古の物件市場も盛り上がりを見せることが予測されるなか、日本でもホームステージングに注目が集まることでしょう。
ホームステージングの効果とは?
家やマンションなどのマイホームを購入する際には、カタログやパンフレットだけではなく、多くの人が実際に物件をチェックしに内覧に訪れます。そこで内覧に訪れた人に購入を決めてもらうには、物件に好印象をもってもらうことがポイントです。そういった場合はガランとした何もない室内よりは、装飾をおこなったホームステージングのほうが、より物件をイメージしやすくなり住みたいと思わせることが可能です。実際にアメリカでの調査データでは、ホームステージングをおこなえば売却期間が大幅に短くなり、希望価格よりも高く売れたという結果が出ています。また家を購入する人の多くが内覧をおこなった数秒で、買うか買わないかを決めてしまうと言われています。もちろんホームステージングをおこなえば、物件を見たときの第一印象もグッと良くなり、購入者に対してポイントアップにつながります。
ホームステージングはオトクなの?
内覧の際に良い印象を与えるために効果的な方法とはいえ、ホームステージングをおこなうには費用がかかります。一般的な費用の相場としては15万円から30万円程度。しかし、コールドウェル銀行の調査によれば、費用がかかるとはいえ希望していた額よりも6%以上も高く売れたというデータもあります。そういったことからもホームステージングの費用は簡単にペイできると考えられます。また買い手がつかなければ販売価格を100万円単位で下げることも多く、最初にホームステージングにその費用をかけたほうがオトクなのかもしれません。