■曲名:デザイナーズマンション
■アーティスト:スキマスイッチ
■作詞・作曲:スキマスイッチ
■レーベル:アリオラジャパン
■リリース: 2009年11月4日
スキマスイッチは、ギターボーカルの大橋とピアノの常田からなる音楽デュオだ。
この曲は、タイトル通り、デザイナーズマンションについて歌っている。
デザイナーズマンション (画像=写真AC)※この曲とは関係ありません
4枚目のオリジナルアルバム「ナユタとフカシギ」に収録され、自身のプライベートスタジオにおいて、2人だけで全ての音を演奏、録音している。
スキマスイッチといえば、「全力少年」のように直球ど真ん中の青春ソングや、「奏」に代表される別れの悲しいラブソングなど、様々な曲を幅広く歌い分けることで知られている。
しかし、この「デザイナーズマンション」は歌詞に意味が全くない。
「玄関は広くフルフラットのアメリカンスタイルで
高い天井と濃いダークブラウンのフローリング・リビングルーム
13畳ほどのダイニングにウォルナットのテーブル
窓はわりと大きめで、日当りも悪くない」
大橋が友達の家に行った時のことだ。友人の住む代官山のマンションがオシャレで「この家、曲にしよう」と思ったという。その家の様子をそのまま歌っている。
「代官山に住もう!立地もいいデザイナーズのマンション」
高感度のファッションタウンである代官山でハイセンスなマンションに住む、という東京の人間なら誰しもが一度は抱く憧れである。
大橋もかねてから、デザイナーズマンションに住みたいと語っていたという。
ほとんどシンプルにそのことを歌った。
代官山の街並み (画像=写真AC)
歌詞に意味はなくとも、メロディはとてもカッコいい。
常田がインタビューで「70年代の西海岸をイメージして作曲した」と語っている通り、カントリーミュージックのテイストが織り込まれている。力が抜けてフラフラとしたメロウな曲だ。
また、メロディに乗る響きを重視して作詞したと、大橋が語っている。
ライブでも人気の曲だ。
歌詞にある「代官山」の部分をご当地の地名に置き換えるという。
常田も大橋も「このアルバムの中で気に入っている曲は?」という質問に対して「デザイナーズマンション」と答えている。力の抜け加減や遊び心満載の歌詞が演奏していても楽しいという。(エキサイトミュージック)
メンバーもファンも楽しめるノリを重視した一曲である。
ちなみに、代官山の平均家賃は1LDKで25万円だそうだ。
やはり、憧れは憧れのままなのだろうか……。
敬称略