FPサテライトの町田萌です。
不動産を売却する際に、不動産業者から売却する理由は必ず聞かれます。
中には言いにくいような事情もあるかもしれません。
が、
相手は不動産売買のプロ。
隠しても、すぐに見抜かれてしまいます。
マイナス要素の聞き方を心得ている
売主が、物件のマイナス要素を明かしたくないと感じる心理は、不動産業者も当然わかっています。
宅建士の登録講習を受けた際にも、課題として提示されていたりするほどです。
売る側は慣れない経験であることがほとんどですが、業者側は日常業務なのです。
不動産業者は物件調査を行なう
不動産業者として、欠陥のある家を黙って売るわけにはいきません。
業者の信用問題に関わることだからです。
売却の依頼があれば、その物件の調査を行い、欠陥がないかチェックします。
ヒアリングのときに隠していたことも、調査によって発覚することが多々あるでしょう。
実例：プロからみたら、明らかに不自然！
登録講習で聞いた実話です。
角地と、その隣の二筆の持っているお客さんが、売却の相談に来られました。
所有地のイメージ
角地を売りたい、というのです。
すかさずその業者さんの一言。
「なんで？角地じゃない方を売って、角地に家を建てたほうが見晴らしが良くていいじゃない。」
そう言われたお客さんは、言葉を濁したそうです。
これは、怪しい。
業者さんが物件調査を行なうと、土壌汚染物が埋まっていることが判明したとのこと。
汚染物が埋まっていれば、除去しない限り不動産の価値は暴落。
そもそも、買い手がつかないでしょう。
除去するには、当然費用がかかります。
黙って相場で角地を売却し、自分は土壌汚染のない土地に家を建てようというお客さんの目論見は、いともたやすく失敗に終わったのでした。
というわけで、物件を売却する際には、マイナス要素も正直に申告することをオススメします。
そもそも、高額なものを取引するにあたって、不動産業者との信頼関係は必要不可欠。
都合の悪いことを隠して、信頼関係を損なわないようにしたいものです。
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