FPサテライトの町田萌です。
都心のベッドタウンを見て、感じることがあります。
空き家問題が騒がれている昨今。
ですが、都心から少し離れた地域で、新興住宅地がどんどん広がっている現状があります。
駅近から少し離れ、また離れ・・・
まず、駅の近くに新興住宅地ができます。
この住宅地をAとしましょう。
新興住宅地Aに住むのはほとんどがファミリー層。
この住宅地Aに、夢のマイホームを構えます。
駅近くの土地は一軒家で埋まっていきます。
数十年後、子供たちは大人になり、家を離れます。
若者がいなくなり、住宅地Aは活気がなくなってきます。
しかし、その地域はまたファミリー層を誘致するために、
住宅地Aより駅から離れたところに、新興住宅地Bをつくります。
新興住宅地Bも、住宅地Aと同じ道をたどり、さらに離れたところにまた新興住宅地Cができます。
・・・どこのベッドタウンも、似たようなことが起こっているのではないか?と思うのです。
昨今の空き家問題は、日本の新築至上主義が引き起こしているような気がしてなりません。
空き家の問題がありながら、新たな家が建てられているという現状に違和感を覚えます。
世帯数が増えているとはいえ、日本の人口は減っているのに、新たな住宅は増えているのですから、空き家問題が発生するのも考えてみれば当然です。
他人事でなくなってくる空き家の問題
少し壮大なお話になってしまいましたが・・・
これらの流れは利権構造が絡んでいて、簡単に解決する問題ではありませんが、空き家問題はこれからますます深刻化してくることが目に見えて予想されます。
空き家となった住宅の過半数は、相続によって取得した土地であるという調査結果が出ています。(国土交通省「平成26年空家実態調査」より)
実家の不動産をどうするのか。
相続して活用するのか、
売却するのか、
立て替えるのか、、、
2015年に『空き家等対策に関する特別措置法』が施行され、空き家を放置すると、行政から危険と判断された場合に撤去や修繕を命じられることがあります。
手に負えなくなる前に対策しておきたいですね。