『住んでよし、売ってよし、貸してよし。高級マンション超活用術』/高田一洋著/みらいパブリッシング
首都圏や都心部で高騰するマンションを今買ってもよいのか。どのようなマンションを購入すれば高く売れるのか。住み替えで利益を出すことはできるのか。
そもそもいま、住宅を購入することが得策なのか。
自身も3回の住み替えを経験した一心エステート(東京都渋谷区)・代表取締役の高田一洋氏は、『高級マンション超活用術』においてこれらの疑問に答えている。
キーワードは、高田氏が独自に考案した物件売却時の資産価値を表す「リセール指数」だ。リセール指数は、エリアやマンションブランド、スペックなどの算定表を使って、購入時点でそのマンションのリセールした際の売りやすさや売却益がどれくらいかを大まかに掴むことができるというもの。一般読者でも、価格がどのように推移するかを簡単に予測する方法などについても解説されている。
リセールに注目するのは、ライフスタイルに合わせて住み替えを行うことが、これからの賢い生き方であると提唱しているから。最初から広いマンションに住むのではなく、家族が増えた段階で広いマンションに住み替え、その後コンパクトなマンションに・・・、といった軽やかな住み替えが理想的だ。スムーズな住み替えを実現させるには、売却益の出る高級マンションを選ばなければならないのだ。
本書では、マンション購入時だけでなく、あと100万円高く売る方法といった売却時の細かなポイントについても言及している。
高田氏は、大手コンサルティング会社勤務時にクライアントだったリストグループ(横浜市)の理念に惹かれて入社。都内の店舗で店長を経験した後、独立した。
「マンションの広さは子どもの数で決める」「優秀な不動産営業マンを見分ける質問」「購入検討者はイメージにお金を払う」といった考え方やテクニックは、一般消費者だけでなく不動産プレイヤーが普段の業務で活用できる内容となっている。