昨今、家探し、あるいは家の買い替えでサービス付き高齢者住宅を一帯開発するマンション業界が増えつつあります。これは、家探しにおいて重視せざるを得ない世帯が増えるのではないでしょうか。
生活インフラの1部になるおばあちゃんの家
地方に住んでいたAさんは、憧れの航空業界に就職が決まって、晴れて客室乗務員の夢を掴みました。Aさんにきょうだいはおらず、地方に両親を残して上京、社内結婚して出産をしても仕事は何とか続けていました。
ところが、子供を小学校受験するにあたり、通塾させる時期から物理的な手が足りなくなってきました。結果、地方で隠居生活を送っていたご両親が家を売却し、Aさん夫婦の近所にマンション購入、Aさんのお子さんは、無事小学校受験を通過し現在はAさんのお子さんにとっておばあちゃんの家に帰り、ご両親の帰宅を待っているそうです。
このように、マンション選びの際には学校が近いか、公園が近いか、スーパーが近いかなど諸条件を確認していくに加えて、将来的に両親を呼び寄せることができるのかどうか?が
キーポイントになりますが、問題は予算。地方にいる両親の戸建てを売却した金額でマンションが買えるかどうか現実的に難しいのかもしれませんね。しかしこのサービス付き高齢者住宅であればハードルがぐっと下がります。
☆賃貸も可能で入居時から備え付けられたサービス
サービス付き高齢者住宅は高齢者のケアが備え付けられて、規定の広さ、バリアフリー構造など条件をクリアした建物が認定を受けているものをさすので、一概に分譲とは限りませんし、もちろん賃貸もあります。
両親としても、今の健康な時期を自分の足で元気に過ごしたい、しかしいつ倒れるか分からない年齢で心配である、子としても今は仕事に子供に猛烈に忙しいので手が借りたいが、両親の将来が心配、この両者の不安を一掃できるメリットがあります。一体開発されたマンションであれば、一緒に見学しに行くこともできますし、10年後、20年後を2世帯で話し合うことが出来て安心した購入計画が立てられそうです。