自分で行う空き家管理は時間と費用がかかる。
相続した家や両親が施設に入所し、住む人がいなくなった家を放置していると様々な弊害が生じます。まず、建物自体の劣化が進みます。樹木が生育して近隣に迷惑をかけることにもなります。また、浮浪者の侵入、放火や不法投棄の危険もあります。家は人が暮らすことで空気が流れてカビの発生を防止し、水道を使用する事により水道管の錆びを防ぎます。庭木の手入れや除草、ポストのチェックを行い、街並が整うのです。空き家が遠くない場所にあれば、時々見回りに出かけて管理をすることが出来ますが、その距離が遠くなれば、移動時間・交通費・宿泊のための費用がかかり、その負担はかなりのものになります。そこで、お勧めしたいのが「空き家管理の委託」です。
空き家管理の内容は?費用はいくらかかるのか。どんなことをしてくれるの?
空き家管理の内容は各社様々ですが、大きく分けると建物外周の見まわりと建物内に入り管理、の2つに分けられます。建物外周の見まわりは目視によります。庭木・雑草のチェック、窓ガラスや屋根の破損、壁のひび割れ、ブロック塀のくずれ、不法投棄などを見て回ります。また、会社によっては自然災害時などの緊急時にオプションとして見まわりを実施してもらう事が出来ます。建物内に入る管理は、風通しや通水を中心としたものになるようです。具体的な管理内容は会社によって様々ですが、依頼者側としては、ポストの管理・風通し・通水・室内の雨漏りチェック・破損の確認・害虫(獣)の駆除を希望されることが多いようです。相談次第で様々な要望に応えてくれるようですから、ご自身のご希望の巡回内容を伝え、納得・安心できる管理を依頼しましょう。また、管理報告書が送られてくる会社もあります。遠方に住んでいると定期的な管理報告は安心材料となります。遠方から交通費をかけて空き家となった家を見回りに来るよりも、多少費用がかかっても管理会社に委託するほうがコストは長期的に考えるとお得ではないでしょうか。売却や取り壊しをしない・できない空き家をご自身で管理できない状態で所有し続けるのであれば、空き家管理はお勧めです。