自分は大丈夫、と思う前にチェックを!
今回は分譲マンションのトラブル事例についてお話ししたいと思います。トラブルになりがちな問題の筆頭は「騒音」です。分譲マンションの防音対策はおおむねマンション規約集に細かく記載されており、床の厚みや材質に言及しているマンションもあります。ペットの鳴き声、子供の声や室内を走り回る足音、ピアノなどの楽器の音、深夜の掃除機の音などが代表的なトラブル例です。対策として、小さなお子様のいる家庭ではクッション性のある敷物を重ねて防音をしているご家庭もありますね。室内ではスーパーボールのようなゴム製の小さなボールであっても床にぶつかる音は階下に非常に響きます。また、「共同生活のルール」を守らないこともトラブルになります。例えばゴミ出しの日を守らない、ゴミの分類ができていない、駐輪スペースを守らない、集会に参加しない、など、マンション規約集や自治会規則は厳守するようにしましょう。そして、意外と盲点なトラブルは臭いです。禁煙が主流となった今日、愛煙家は室内ではなくベランダやキッチンの換気扇の下でタバコを吸うことが多くなりました。ベランダで喫煙する場合、タバコの煙は風の向きによってお隣や上の階に流れます。タバコを吸わない人にとってタバコの煙は不快であり、受動喫煙になります。また、ペットのトイレをベランダに置く場合は気密性の高いゴミ箱を用意して、排泄物はこまめに取りゴミ箱に捨てて下さい。季節によっては、高層階はとくに窓を開ける機会が増えますので、臭いに気を使って下さい。
セカンドハウスであっても例外はない
分譲マンションを購入する方の目的の多くは「居住用」だと思います。タワーマンションは例外として、多くの場合、分譲マンション各戸の中で順番に班長や役員を引き受ける自治会の規約があります。ここで問題になるのが、セカンドハウスとして購入される方は居住されていないので、役員を引き受けることができない、という点です。マンション購入の際は、仲介業者や管理組合に十分確認をして下さい。理解が得られない場合は住民からの苦情が出る可能性があることを承知しておいて下さい。居住用であってもセカンドハウスであっても、気持ちよくマンションを所有していきたいものですね。