同じ地域で価格が違うのは何故か。
不動産広告を見ていると、同じ坪数同じ地域でも土地によって価格は価格に差があります。これは一体なぜでしょうか。土地の価値は広さだけで決まるものではありません。土地の形を考えると長方形・正方形・欠けや張りがある形・旗竿地・三角形など形は様々です。また、ひな壇・道路の突き当たり・山や川の近く・崖の上・崖の下・住宅密集地・ゴミ集積場の付近・行き止まりの土地など立地も様々です。ゴミの集積場に隣接している土地ですと夏場の匂いやゴミ出しをする人の立てる音などが気になることがありますね。また、接している道路も方向により日照が変わります。南側の土地に建物があると日中でも光が入らないことがあります。日当たりの悪い土地は価格が下がってしまいます。そのほか周辺の送電線・電信柱・臭いや騒音のでる施設の有無、小中学校までの距離・公共交通機関へのアクセスは土地価格を決めるポイントになります。道路と敷地の関係も重要になります。敷地の前面道路の道幅が狭い場合は車の出入りがしにくいですし、逆に大きな幹線道路に面していていても、同様に不便です。擁壁にヒビが入っている場合も安全性が確保できるか専門家の検査が必要になります。擁壁修繕繕工事を実施すると多額の費用がかかりますので、売却が難しく、時間がかかると思われます。
分譲地内での価格差は広さだけではない。
価格が安い土地の理由は広さ・日当たり以外に、様々な理由があります。分譲地の場合は同じ時期に同じ業者が造成・販売を行っているのですが、売却時には価格にばらつきがあります。建物を解体して更地にして売却する場合、木造住宅・鉄骨住宅・大きさにより解体費用が大きく変わりますので、その分が土地価格に反映されます。建物つきで現況渡しで売却した場合、購入者は購入後の解体費用分を土地価格に上乗せして資金計画をたてますから、周辺相場と比較して少し高いと感じることもあります。購入者は土地選びに敏感ですから、ご自身の土地の売却価格をいくらにすべきかを不動産会社に相談して売却価格を決めると良いでしょう。