買取りしてくれる物件とはどんなものか
不動産の買取業者の広告でよく目にするキャッチコピーは、「あなたの不動産買い取ります」といった内容のものが多いですね。おおむね、どんな物件でも買い取ってくれますので、早く売りたい場合や価格にこだわらずいくらでもいいから手放したい場合には大変ありがたい存在です。専門業者ですからスピーディーに契約まで進みますし、室内が多少汚れていても建物が劣化していても大丈夫です。
しかし、買取業者は安い価格で買い取ってリフォームをして再販する訳ですが、リフォーム費用以外にも、再販の広告費、不動産取得税、登録税、固定資産税などの経費がかかりますので、販売予定価格から必要な諸費用と利益を見て買取価格を算出します。ですから、買取業者に買ってもらうときの販売価格は、想像以上に安くなるということを覚悟する必要があります。
買取りしない物件はどんなものか
いくら買取業者でも、あらゆる不動産を買い取ってくれるわけではありません。築年数が古すぎる家、老朽化が深刻な家、形が複雑な土地、境界紛争のある土地、住宅供給過多の地域・人口減少で過疎化が進んでいる地域・駅から遠すぎる・山の中にあるなど立地に問題がある不動産の場合、崖を背負っている土地建物・海岸線まですぐ近くなど災害の危険がある場合、構造上問題があり修繕に多額の費用がかかるもの、など採算が取れない不動産、敷地が道路に接していない・市街化調整区域の田畑など法律的に再建築が認められない物件、事故物件(火災、盗難、命に関わる事件)など売れないリスクが伴う物件を買い取ってもらう事は難しいでしょう。
一般的には大多数の方は時間がかかっても、不動産を売却して利益を得たいと考えられると思います。そのような場合は不動産会社に売却を依頼して、一般ユーザ向けに販売してもらいましょう。まずは、簡易査定をしてもらい、ご自分の不動産の価値がいくらなのかを知り、その上で買取業者ならいくらで買ってくれるのかも聞いてみて比較検討してみるのも良いでしょう。