どちらがいいかランニングコストから考える
マンションか一戸建てか・・・悩みますね。マンションの洗練されたモデルルームは、憧れのオシャレな暮らしを夢見させてくれます。一戸建てのオープンハウスはアットホームな家庭をイメージさせてくれます。ランニングコストを考えると、どちらにも共通するものに固定資産税・火災保険などがあります。
マンションの場合はこれらに修繕積立金・管理費がプラスされます。ここで気をつけたい点は、修繕積立金と管理費はマンション販売パンフレットに掲載されている金額が永久に続く訳ではない、ということです。築15年程度が経過すると大規模修繕計画に基づき、住民合意のうえ修繕積立金を用いて一回目の大規模修繕を行います。大規模修繕が近付くにつれ、積立金が値上がりしたり、不足分を臨時で求められたりといったことが往々にしてありますので覚えておきましょう。
全く余裕を設けず、住宅ローンの返済シュミレーション通りに返済計画を立てていると数年後に住宅ローンが返済できなくなる可能性が出てきてしまいます。
また、一戸建ての場合でも経年劣化で老朽化が進めば、修繕は必要になります。しかし、一戸建ての場合は仮に修繕費が捻出できなかったとしても、修繕せずに住み続けることも可能です。
将来の家族構成の変化を予想して判断
家族が増えれば荷物も増えますし、成長した子供が自分の部屋を持ちたくなるのは当然です。夫婦+子供1人の場合は3LDKのマンションでも十分だと思います。しかし、子供が2人以上だったり、将来的に高齢の親と暮らすことになる可能性があるのであればマンションでは手狭となる場合も多いでしょう。反面、戸建ての場合は増改築などの対応が可能です。
将来の家族構成も考慮して、マンション・戸建てを選択するようにしましょう。
売却時の価格から判断(地方在住の場合)
都会と地方では考え方が異なると思いますので、地方に在住という前提でお話します。
新築マンションは購入時、数千万円はしますが、築30年も経つ中古マンションでは数百万円での売買が主流です。ただし、周辺環境や設備・室内の状態によっては、もっと高額の場合も、もっと低額の場合も当然あります。
一戸建て住宅は建物の老朽化が進んで建物価値が無くなっても、更地にすれば土地として売却することが出来ます。また、古民家自体に需要がある場合もあります。ただ、日当たりや周辺環境など立地が悪ければ高値での売却は難しいと思われます。
万が一の売却時のことを考えてマンション・戸建てを選ぶなら、こういった点も購入時に考慮することが望ましいでしょう。