居住中の場合の内覧で気をつけること
家を売却することに決め、居住中に不動産会社が購入希望者を案内する場合、基本的に売主と買主(見込み)が顔を合わせます。両者、少し緊張した中での内覧となることでしょう。
買主側としては建物本体もさることながら、現在どんな方が住んでいるのか、どんな暮らし方をしているのかも購入を決めるポイントとなります。整理整頓が出来ていない家より、清潔感がありお掃除の行き届いた家の方が気持ちいいですし、ジャージ姿での対応より多少なりフォーマルな格好で挨拶など交わした方が印象が良くなるのも当然のことです。家を買うのであり売主とお見合いをするわけではないですが、やはり売主の印象は買主にとって大切な要素です。
また、特にキッチン・トイレ・浴室・洗面などの水回りのお掃除はしっかり行っておきましょう。買主が最初に目にする庭のお手入れなども大事なポイントです。雑草は抜き、荷物は無造作に散乱させておかないように片づけておくことが見た目を良くします。
中古である以上、建物が多少古いのは当たり前なのですから、レトロ感やヴィンテージ感の漂う家を目指して内覧に臨むと良いでしょう。
空き家の場合の内覧で気をつけること
家具が運び出されて空き家になった後の内覧では、クロスの汚れ・床の傷・ふすまの汚れ・キッチンの油汚れが目立ちやすいです。引っ越しの前に出来るだけきれいに掃除しておきましょう。また、空き家にして窓を締め切っていると湿気や匂いがこもります。見た目を悪くしたり、建物の痛みを早めることに繋がるので対処しておきましょう。他にも、庭の樹木・雑草にまで気を配っておいた方が良い印象が得られるなど、手を掛ければ掛ける程に買い手は付きやすくなります。
売却されるまではあなたの家です。好印象の家を演出する努力を怠らないことが大切になります。
普段の暮らし方で気をつけること
多くの人がまさか売却するとは考えずに自宅で生活していることと思います。ただ、普通に暮らしている間から気を付けておくと、もしもの時に売却価格を上げることができるコツもあります。長年暮らしていると、経年劣化や床・建具の傷が生じることは仕方がありません。しかし、クロスを黄色く変色させ、臭いが染みつくタバコ。トイレや浴室の鏡の水あか。レンジフードのこびりついた油・グリルの臭いは日頃から気を付けておくことで売却時に大きな違いを生じさせます。これらは毎日の暮らしの中で、ほんの少し気を遣ったりこまめにお掃除をする事で防げる汚れです。
何十年も気持ちよく住み続けられる家を目指して、マイホームのお手入れを心掛けましょう。まだ売却を考えていない人も、いざという時、暮らし方一つで物件の売却価格に差が出ることを覚えておいて下さい。