元 国税局職員 くらたです。
親しくなった人とは、『扶養家族ぐるみの付き合い』をします。
土地や家を持っていると、毎年、固定資産税を払います。
自身やご家族が払っていても、税率や納期限を知らない方も多いのではないでしょうか。
スマイスターで住宅を売買する前に、家とは切っても切れない固定資産税について、知識を深めていただきたく、まとめました。
▼固定資産税とはなにか
固定資産税は、土地、家屋などを所有している人が市町村に納める税金です。
国に納めるわけではありません。
よって、国税局は関係ありません。
地方自治体や総務省の管轄です。
何かあっても、税務署を訪ねたり、電話したりしないでください。
困った時は、区役所や市役所へ。
▼誰が納めるか
登記簿などに所有者として登記又は登録されている人が納めます。
▼どのくらい納めるか
固定資産税評価額に税率をかけます。
固定資産税評価額は、国土交通省が定めていて、土地や家屋の価格の7掛けくらいになっています。
ちなみに、土地の価格は変動するので、3年に1度、評価額は見直されます。
「昔と金額が違うなあ」と思ったら、それが理由かもしれません。
▼税率
通常は、税率1.4%です。
市町村によって異なる税率を定めていることもあります。
高くない自治体は嬉しいですね。
▼いつ納めるか
納付書が6月に届きまして、6月末9月末12月末2月末の年4回に分けて納めます。
▼免税
土地や家屋を持っていても、固定資産税を払わなくていいことがあります。
なぜかというと、
市町村の区域内に同一人が所有する土地、家屋などの額が次の金額未満なら、固定資産税は課税されません。
土地30万円
家屋20万円
嬉しいですね。納税額がちょっとなら、納税者も行政側も手続きや処理にコストがかかるので、免税にする方が合理的ですから。
また、住宅用地のように特例措置が適用されたり、土地について税負担の調整措置が適用されて、納税額が減ることもあります。
特例などについては、次回に回します。
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