元 国税局職員  くらたです。

好きな早口言葉は、『青色申告  白色申告  赤字申告』です。

今回は、年末話題になってから、すっかり新聞記事にもならなくなった「タワーマンションの増税」について紐解きます。

新しい税制は、定期的に読み込んで脳に刷り込むことが大切です。

何年も前から話題になると、適用がいつからなのか曖昧になりますよね。

例えば、消費税が10%になるのはいつなのか。何度も延期になって、混乱します。

現在では、2019年の10月の予定です。

そして、話題になっていたタワマン増税は、今年の4月からです。

もう、来月なんですね。

どんな内容かと言うと、タワーマンションと呼ばれるような高層マンションにおいて、上層階の評価額を上げて、低層階より税金が高くなるようにするものです。

今までは、1階と60階で購入価格が異なっても、税額を決める評価基準は同じでした。

そのため、相続税対策でタワーマンションの高層階を購入するのが、セレブレティやエスタブリッシュメントの中で流行ります。

国税庁は、そういった事態を指をくわえてウォッチしません。来月以降は、20階以上のマンションを対象に、高層階の固定資産税を高くすることにしました。

具体的に言うと、建物に課税される固定資産税は、床面積で算定されていました。同じ広さなら、下の階でも上の階でも同じだったのです。でも、購入価格は、一般的には上の方の階が高いですよね。そこを上の階の固定資産税が高くなるようにするのです。

相続のときのマンションの評価も、固定資産税を用いて計算しますので、今までのような節税ができなくなる、とこういうわけなんですね。

タワマン税制について、なんとなく理解できたら、次回は、実際にどの程度、低層階と高層階で異なるのか、数字を用いて解説します。

タワーマンション購入の予定のない方も、知っておけば、取引先の接待やクラブのおねえさんに薀蓄として傾けられること間違いなしの情報です。

おたのしみに。

 
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