元 国税局職員 くらたです。
好きな英語は『tax return』です。
マイホームを売却した給与所得者の方は、初めてか久方ぶりの確定申告になると思います。
ご自宅で、国税庁のホームページの「確定申告書作成コーナー」にアクセスして、確定申告書を作ることもできますが、何も分からない方は税務署にゆきます。
税務署は、緊張しますよね。
何時から何時までやっているのかもよく分かりませんし、どこの税務署に行けばいいのかも分からない。
自宅の近所の税務署に行ったら、「確定申告書作成会場に行ってください」と、電車で二駅離れた場所を案内されることもあります。
そんなトラブルというか、無駄をなくすために、税務署で確定申告するときの予備知識を、この記事で身につけていただきたい、こういうわけなんですね。
まず、時間。
税務署は、8時半から17時まで開庁しております。
9時ではなく、8時半です。
職員さん、早起きして頑張っております。
8時半には納税者が大挙して押し寄せて来るわけですから、所得税を扱う個人課税部門の職員は、始発でやってきます。
行きは始発で、帰りは、終電。
残業代もろくに出ないのに、納税者に怒られ、上司に叱責され、法人課税部門に疎まれる。
なんて、辛いんでしょう。
話を戻します。
開庁は、8時半ですが、相談はもう少し遅い時間からになっていることが多いようです。
また、確定申告書作成会場では、16時までの入場、としているところもありますので、ご注意ください。
次に、場所。
「◯◯区 税務署」とGoogleで検索すると、税務署が出てきます。
それを開いて、税務署に確定申告作成会場があるのか、税務署以外の場所に設置されているのかを確認してください。
例えば、東京都渋谷区は、渋谷駅から徒歩10分ほどの場所に会場があり、目黒・世田谷区内の税務署と合同になっています。
確定申告の会場には、たくさんの職員がいます。
ジャンパーの色分けで、職員の属性と能力が分かりますので、参考にしてください。
なお、地域や会場によって異なる場合があります。
以下は、渋谷区の会場です。
黄→個人課税部門→所得税
橙→資産課税部門→贈与・相続税
青→バイトさん→PCの入力
白→その他
スーツ→個人課税部門の上席以上→所得税
といったところです。
少しはお役に立てましたでしょうか。
たくさんの情報を揃えて、税務署にゆきましょう。