元 国税局職員 倉田です。
好きなゆるキャラは『イータくん』です。
今回は、前回やった『控除』の続きです。
全ての控除を理解して、少しでも納める税を減らしていただけると幸いです。
⑤です。
生命保険料控除(14)個人年金、生命保険、介護保険などです。
保険や年金と書いてあっても、社会保険料控除だったり、小規模企業共済等掛金控除だったり、生命保険料控除だったりします。
一瞥しただけでは判断がつかないかもしれません。
申込書や控除証明書の記載を見て、どの控除になるのか認識してください。
前回も書きましたが、確定拠出年金だと、とってもお得です。
寄附金控除(16)ふるさと納税や寄付です。寄附金控除は、あまりお馴染みがないかもしれません。
ここ数年のふるさと納税ブームで、寄附金控除を受ける方が何十倍にもなりました。
ワンストップ特例制度の導入で、ふるさと納税だけでしたら、確定申告が不要になったりもしますが、確定申告する場合は、寄附金控除の欄に記入します。寄付額から2000円を引いた金額が控除できます。
配偶者控除(21)あなたの配偶者(妻か夫ですね)の所得が低かったりすると、控除できます。
「103万円の壁」といったら、聞いたことがある方多いと思います。
これは、あなたの配偶者がパート・アルバイトをしていて年間で103万円以上のお給料をもらうと、あなたが配偶者控除をうけられなくなることから、「壁」といわれています。
配偶者控除は、38万円で、あなたの納税額にどのくらい影響があるかというと、累進課税なのでなんとも言えません。
あなたの所得税が5%なら1万9千円、20%なら7万6千円、納税額が減ります。また、10%の住民税にも影響があります。
103万円は、あなたの納税額に影響する基準です。
配偶者自身は、社会保険の加入基準である106万円とか130万円を気にするのではないでしょうか。
この辺りは、控除とは関係ありませんが、とっても大事なので、また別の機会に必ず解説しましょう。
扶養控除(23)16歳以上の扶養親族がいる場合に適用されます。
扶養親族については、こちらの記事をご覧ください。
基礎控除(24)一律38万円です。大人も子供もおねーさんも、みんな38万円です。
聖職者も代議士も犯罪者も流刑人も38万円です。
税の前には、みな平等です。
『控除』は以上となります。
次回は、『税額の計算』について、案内します。免責
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