元 国税局職員 さんきゅう倉田です。
無人島に1つ持って行くとしたら、『源泉徴収票』です。
確定申告書Aとは、↓こちらです。
不動産を譲渡したときの、譲渡所得には使えません。
譲渡所得があるときは、確定申告書Bを使います。
なぜ、確定申告書Aの説明をするかと言うと、確定申告書AはBの簡易版なんですね。
いきなり、Bは難しいかなと。
まず、簡単なAに慣れてもらって、それからパーフェクト版のBに進んだら、より理解しやすいのではないかと。
はじめは、はさみ将棋とか五目並べで道具に親しんでもらって、それから将棋や囲碁を指したり打ったりするような。
そういう意図がですね、あるわけなんですね。
そうすることで、確定申告は難解だな、自分には無理だな、と考える人を減らしたい、こういうわけなんですね。
ちょっと、確定申告書Aに番号をふりますね。
①は、住所と名前と生年月日を書きます。昭和は3、平成は4と書いてから、何年何月何日です。
②『収入金額等』には、耳慣れない単語が書いてありますね。ここには、様々な収入を書きます。
給与(ア)は、給与収入なので、会社員やパート・アルバイトの方の収入。
雑(イ)(ウ)は、他の所得に該当しない収入を書きます。年金とか原稿料です。ちなみに、所得は、全部で10種類あります。
配当(エ)は、配当をもらってる人です。
一時(オ)は、臨時・偶発的なもので対価性のないものです。つまり、働いたり、サービスの提供をしていないのに、運でもらえるようなもの。懸賞や競馬・競輪、パチンコ、麻雀、鉄骨渡り、限定ジャンケン、Eカードなども含まれます。
③は、所得です。所得の意味については前回を参考にしてください。
給与所得は、給与収入から給与所得控除を引いた金額です。給与所得控除は、複雑なので、国税局のホームページを見て算出してください。
雑所得は、年金用の計算方法があったり、必要経費が認められたりします。
配当所得は、借入金の利子を引いたりできます。
一時所得は、(オ)に収入を得るための支出と特別控除額50万円を引いて書きます。そのあと、④にその1/2の金額を書きます。複雑なので、該当する方は、国税庁が配布している『確定申告の手引き』をご覧ください。計算例が載っていて、分かりやすいことこの上ないです。
④⑤は、確定申告書Bと共通なので、次回以降にまとめて解説します。