元 国税局職員 くらた です。
今欲しいものは、『パナマ文書』です。
日本には所得の種類がたくさんあります。
スマイスターで扱うような不動産の売買は、10ある所得のうちの“譲渡所得”になります。
他には給与所得や事業所得などがありますが、それはまた別の機会にしましょう。
所得税の確定申告は、所得が複数あれば、すべてまとめて『所得税の確定申告書』で申告します。
譲渡所得があれば、確定申告が必要です。
普段確定申告をしない会社員の方でも、確定申告が必要になりますので、会社からもらっている給与と共に申告してください(会社から交付される源泉徴収票を用意して)。
ちなみに、会社員やパート、アルバイトの方が確定申告が不要なのは、会社が『年末調整』してくれているからです。
念のため言及すると、購入だけなら譲渡所得の確定申告は必要ありません。
損益がないので、計算できないのです。
買ってから、売って、赤字or黒字になったとき、確定申告ができます。
ただ、住宅ローンを組んで、住宅ローン減税を受けるのであれば、確定申告が必要です。
「複雑だなあ。自分にできるかなあ。いろいろあるから忘れちゃいそう」
と思った方も安心してください。住宅ローン減税の方法は、大きな会社が売主なら丁寧に教えてくれます。
ここからは、確定申告をいつやればいいかについて書きます。
やり方については、条件や環境が各々で異なりますので、税務署に行って教わってください。
優しく丁寧に無料で教えてくれます。
いつやるかさえ知っていれば、聡明な皆さんなら対応できるはず。
確定申告は税目によって申告期限が異なります。
所得税以外にも、消費税とか法人税とか相続税がありますね。
譲渡所得は、所得税の対象です。
所得税の確定申告をします。
いつ?
住宅を購入して、何年か経ちました。
「転勤になったから引っ越そうかな。住んでる家は売却しなきゃ。よし、売却だ!」
不動産の売却を行い、赤字or黒字が発生しました。
売却を行ってから、確定申告をします。
譲渡所得の確定申告は、資産を譲渡した日の翌年と決まっています。
所得税の確定申告期間が、2月16日から3月15日なので、翌年のこのタイミングですね。
12月31日に売却したら、一ヶ月半後には、確定申告しなければいけません。
急いで準備しましょう。
本を買うのもいいですが、スマイスターにはたくさんのコラムがあるのでそれを閲覧してから、税務署に行くのもいいでしょう。
合言葉は、『お早めに』です。
ところで、不動産の売買について調べていると、資産を譲渡した日という言葉が、よく出てきたかと思います。
いつ確定申告をするか、に関わってくる重要な用語です。
他の用語も含めて、次回解説したいと思います、
税務署に相談に行けない方へ
国税局の電話相談センターに電話してください。
マザーテレサみたいに優しく教えてくれますよ。
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