ニュースでやってた地価公示ってなに?
3月21日に地価公示が行われましたね。ニュースでご覧になった方も多いのではないでしょうか。
地価公示とは、毎年”1月1日時点における標準地の正常な価格”を、国土交通省土地鑑定委員会が地価公示法に基づき、3月に公開するものです。平成29年の地価公示は全国の約2万6000地点で実施されました。
地価とはすなわち土地の価格ですから、不動産を売却する時に重要な目安となりますね。
地価公示ってどんな役目があるの?
地価公示にはどんな役割があるのでしょうか。いくつか代表的なものを抜粋します。
・土地売買などの取引に対する指標としての役割
・不動産を鑑定する際の基準としての役割
・公共事業用地を取得価格算定する際の基準としての役割
・土地に対する相続評価や固定資産税評価を算出する基準としての役割
・国土利用計画法に基づく土地価格審査の基準としての役割
地価公示は不動産の鑑定や売買だけでなく、相続時の財産評価を算出する時にも基準にされるのですね。
三大都市圏と地方四市で商業&住宅地価が上昇
国土省の土地総合情報ライブラリーで公開されている、平成29年地価公示<第3平成29年地価公示にみる地価の状況>全国の概況より、平成29年の地価公示の全国平均は前年に比べて上昇傾向となりました。
地価公示は土地の用途によって「商業地」と「住宅地」と「工業地」に分類できます。3つの中で商業地の全国平均は前年の0.9%プラスが1.4%プラスと上昇。東京・大阪・名古屋を中心とした三大都市圏では平均3.3%プラス。海外観光客向けのショップや宿泊施設への需要が、都市を中心として高まっていることが理由の一つと考えられます。
三大都市圏を除く地方では、北海道札幌市・宮城県仙台市・広島県広島市・福岡県福岡市の地方四市平均が6.9%プラス、地方四市をのぞく地方圏その他平均が0.9%マイナスとなっています。住宅地は地方四市平均が2.8%プラス、三大都市圏平均が0.5%プラス、地方その他平均が0.8%マイナス、全国平均の変動率は0.0%となっています。