不動産についている抵当権は消した方がいい?


抵当権のある不動産でも売買契約自体を結ぶことは可能ですが、買主は見つかりにくくなります。不動産の買い手を見つかりやすくする、といった観点から考えると、抵当権は消した方が有利でしょう。

抵当権をそのままつけておくと、どんなことになるでしょうか?売主が住宅ローンなどの返済を滞らせた時、抵当権のついている不動産は競売にかけられてしまいます。買主が不動産に住み続けることができなくなってしまうのですね。

ある日突然所有権がなくなってしまうかもしれない不動産、それだと買主は困ってしまいます。そういったことから、抵当権がついたままの不動産を売却する時は、返済できていない金額分へ売却金額を充当するのが一般的です。

抵当権を消すためには手間と料金がかかりますが、買主を見つけやすくなるため売却代金の低下を防ぐことができます。

●抵当権をつけたまま不動産を売却する

買主を見つけにくい→不動産の売却代金が低下するか、そもそも売れない

●抵当権を消して不動産を売却する

抵当権抹消の手続きに手間と料金がかかる→しかし、不動産の売却代金が低下しない→相場通りで売れるかも

住宅ローンを完済したら抵当権は自動で消える?

抵当権について気をつけたいポイントが、住宅ローンなどを完済した後のことです。ローンを完済すると、抵当権は自動で消えるはず・・・と思っていませんか?

ローンを返済し終わったとしても、抵当権が自動で登記簿から消えることはありません。金融機関が消してくれる、ということもありません。一度抵当権の登記をされたら自分で抹消登記の手続きをする必要があります。

返済が全て済んでいたとしても、抵当権がついたままだと何かと面倒なことになります。返済をし終わったら忘れないうちに抵当権を消す手続きに入ることをおすすめします。

抵当権の登記抹消には金融機関から受け取った書類が必要です。もし返済し終わったのに、登記抹消についての書類が届かない場合は、ローンを組んだ金融機関に問い合わせましょう。

 
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