実家が一軒家なら隣の家との境界線に注意
土地境界線のトラブルをご存知ですか。これは田舎に一軒家の実家がある人ならだれにでも起きる可能性がある問題です。実家と実家の隣の家はどのくらい離れていますか。実家と隣の家には、土地境界線の杭はありますか。自分が実家を売却する時や実家の隣家が次の代に相続される時により早く、土地境界線を明確にしておくことでトラブルを最小限にすることができるかもしれません。
土地境界線の目印、境界標が見当たらない
田舎の実家にありがちなのが土地境界線の目印である境界標が見当たらないというケースです。境界標が見当たらない理由は、元々あった境界標が住宅の増築や道路拡張などの工事の際に消失したり、埋め立てられたりしてしまった、そもそも境界標が設置されないまま暮らしてきたなど様々です。
土地の境界線がないと困ることって?
境界標がなく、土地の境界線が分からないと、どんなことに困るでしょうか。土地の境界線がわからなくてもただ住んでいるだけなら「困る」という実感がないかもしれません。
土地境界線のトラブルの多くは住宅をリフォームする時や売りに出す時、更地にする時、誰かに相続される時など住宅利用に変化がある際に表面化します。例えば、実家と隣家の境界があいまいでお互い敷地の端に住宅を建てているケースで、隣家が空き家になって取り壊される段階になってはじめて、実は実家が隣家との境界線を越えて建築されていたと判明することも。
実家の土地境界線を確認する方法は?
土地境界線を確認する方法は大きく二つあります。土地境界線のトラブルから実家を守るためには、以下の両方がそろっていると安心です。
●境界標
実家の土地に境界標があるか確認しましょう。境界標から土地境界線が確定できるようになっています。
●地積測量図(実測図)
境界標がなくなってしまった時やズレてしまった時に、土地家屋調査士が作成した地積測量図(実測図)があると、境界標を打ちなおすことができます。