空き家バンクってどんなもの？
空き家バンク制度とは、空き家になっている物件を利用したい人に紹介する制度です。例えば山形市では空き家対策として「山形市空き家バンク」を運営しています。山形市が不動産業者（宅地建物取引業者）と連携し、空き家を売りたい・貸したい人の物件情報を、空き家を買いたい・借りたい人へ紹介します。空き家の情報は山形市の管理住宅課窓口の他、インターネットでも公開中です。
空き家バンクってお金がかかるの？
地方自治体が運営している空き家バンク制度を利用した場合、地方自治体へ利用料金や登録料金を支払う必要はありません。空き家バンクの利用・登録は無料です。ただし、空き家バンクが不動産業者（宅地建物取引業者）と連携している場合などは、不動産業者に対して法定の仲介手数料を支払う必要があるようです。これは普通に不動産業者から住宅を買ったり借りたりする時に支払う仲介手数料と同じです。
空き家バンク制度の利用は無料ですが、登録した物件が売れたり、賃貸が決定したりした時は空き家バンクと提携している不動産業者への手数料が発生する、ということです。
空き家バンクって不動産屋を紹介してくれるだけ？
空き家バンク制度の運営方法は各運営母体により異なります。例えば、山形市空き家バンクの場合は、空き家バンク登録（所有者）の流れに「空き家バンクのホームページに掲載されている協力事業者の名簿から、物件の売買・賃貸借の媒介を希望する宅地建物取引業者を紹介します。」と明記されています。不動産会社の中には空き家の取り扱いが得意ではない業者もいますが、空き家バンクに協力している不動産会社なら少なくとも空き家の取り扱いに一定のノウハウがあると言えるでしょう。
自治体の空き家バンクがよくわからない
空き家バンク制度は始まったばかりです。運営母体ごとに空き家バンクの運営方法がまちまちで、自治体同士での情報共有システムもないなど、ちょっと使い辛い点もあります。もし、空き家問題に詳しい不動産業者を知っているのなら、最初から不動産業者に連絡を取った方がスムーズに売却・賃貸が決まるかもしれません。
